【TV朝鮮】(アンカー)
尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領は内乱罪を巡る裁判に4カ月ぶりに出廷しました。今日の裁判には郭種根(クァク・ジョングン)前特殊戦司令官が証人として出てきました。郭種根前司令官は「尹前大統領は『議員たちを引っ張り出せ』と指示をした」とこれまで言ってきましたが、尹前大統領は自ら反対尋問に立ち、強く否定しました。ハン・ジウン記者がお伝えします。
(記者リポート)
濃い紺色のスーツを着た尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領は、書類が入った封筒を手に法廷に入ってきました。
(池貴然〈チ・グィヨン〉)ソウル中央地裁刑事第25部裁判長)
「はい、被告人が今日出廷したことを確認しました」
7月以降、健康上の理由で出廷していませんでしたが、4カ月ぶりに内乱罪を巡る裁判に出たのです。
今日の法廷には「非常戒厳宣布時、尹前大統領は国会本会議場の議員たちを引っ張り出すよう指示した」と言った郭種根前司令官が証人として出廷しました。
尹前大統領は裁判の後半に自ら証人尋問に立ち、郭種根前司令官の主張に反論しました。
そして、「全世界に中継されるのに、特殊部隊が議員を引っ張り出せば、独裁者だとしても無事では済まされないだろう」と言いました。
また、特殊戦司令部の投入目的は国会の確保ではなく、秩序維持のためだと主張しました。
その上で「国会は数千人が使う途方もなく大きなところだが、非常戒厳解除時までに投入された兵力は100人しかいなかった。その程度の兵力で国会全体を統制することは難しい」と述べました。
尹前大統領は「健康上の問題がなければ、今後の裁判にはできるだけ出廷する」と言いました。TV朝鮮、ハン・ジウンがお伝えしました。
(2025年10月30日放送 TV朝鮮『ニュース9』より)