務安空港事故機エンジンの欠陥、メーカーも認知していた【独自】

 しかし、CFM56エンジンは故障や事故などを頻繁に起こしている。代表的なのが2018年4月17日、米サウスウエスト航空1380便のエンジン事故だ。同機は当時、ニューヨークのラガーディア空港から出発し、テキサス州のダラス・ラブフィールド空港に向かっていたが、エンジン爆発事故が起き、ペンシルベニア州フィラデルフィアに緊急着陸した。この事故により 1 人が死亡、7 人が負傷した。チェジュ航空は関西国際空港での事故後、今年1月にもベトナムのダナンから出発し、仁川に到着予定だった航空機がCFM56エンジンの問題で運航をキャンセルしている。

 航空鉄道事故調査委員会は今年初め、フランスに問題のエンジンを送って分析した後、「エンジンの欠陥はない」と中間発表した。そして、今年7月に「パイロットの勘違いでエンジンが誤って切れた」と発表しようとしたが、遺族の反発により発表できずに終わった。同委員会は遺族らに「パイロットは直接的な損傷が激しい右エンジンではなく左エンジンを切った」と言った。これは、パイロットがきちんと右エンジンを切ってさえいれば、事故被害を縮小することも可能だったという意味として一部で受け止められた。

 だが、CFMIがエンジンの構造的欠陥を認知していた状況で、エンジンの欠陥の可能性がないと断定するのは正しいのか、という指摘もある。金恩慧議員は「務安空港事故に対する調査はあらゆる可能性を念頭に徹底的に検証しなければならない。コンクリート製の壁、潮流、航空機の欠陥など、さまざまな原因のうち、どれ一つとして排除して調査してはならない」と述べた。

キム・アサ記者

【写真】務安空港の階段を埋め尽くした追悼メッセージ

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  • ▲務安国際空港(全羅南道務安郡)の事故現場で、チェジュ航空2216便のエンジンを搭載して移動するトラック。写真=news 1

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