一人でWS3勝「鉄腕」山本由伸、MLBに新たな伝説

ロサンゼルス・ドジャースがワールドシリーズ2 連覇

 ドジャースは2024シーズンを前に、歴代投手最高額の総額3億2500万ドル(当時のレートで約465億円)で山本と12年契約を結んだ。当時は「大リーグ経験が全くない投手に対して高額すぎる」という批判もあったが、山本は今年のポストシーズンで圧倒的な活躍を繰り広げ、「既に全年俸分の価値を証明した」とまで評価されている。特に、ミルウォーキー・ブルワーズとのナ・リーグ優勝決定シリーズ(第2戦)とワールドシリーズ(第2戦)で、共に9イニングを1失点に抑えて完投勝利を挙げ、2001年のカート・シリング以来24年ぶりにポストシーズン2試合連続完投勝利という大記録を打ち立てた。

 小柄な山本が剛速球を繰り出すことができる秘訣(ひけつ)は、全身をうまく生かした投球メカニズムにある。山本はプロデビュー後、400グラムのプラスチック製の「やり」を投げながら、やり投げ選手のように体全体を使って力を発散するトレーニングを続けてきた。これに体操やヨガによる柔軟性強化で耐久性も上がった。山本は「ブルペンにいるだけでもチームの役に立つと思い、一応備えていた。気がついたらマウンドにいた。もう無心で、野球少年に戻ったような気持ちで投げた。最高の気分だ」と語った。

 ドジャース所属の金慧成(キム・ヘソン)は5-4と逆転した延長11回裏、セカンドの守備に交代で入り、今回のワールドシリーズに初めて出場した。金慧成は金炳賢(キム・ビョンヒョン)以来、ワールドシリーズ優勝リングをはめた2人目の韓国人選手になった。

ペ・ジュンヨン記者

【写真】韓国で記者会見に臨んだ山本由伸(2024年)

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  • ▲ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平と山本由伸。写真=2024年3月17日撮影

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