トランプ大統領は五つ星ヒルトン・習主席は四つ星コーロンホテル、米中首脳が宿泊先に選んだ理由とは 慶州APEC

 アジア太平洋経済協力会議(APEC)の期間中、米国のトランプ大統領は五つ星のヒルトンホテル慶州に宿泊し、中国の習近平国家主席は四つ星のコーロンホテルに宿泊した。これについて慶尚北道は「首脳クラスの警護と儀典を同時並行で行うツートラック宿営体制を運営した」と説明した。

【写真】習近平主席が宿泊した慶州コーロンホテル…周辺には警察特攻隊の車両も

 トランプ大統領はヒルトンホテルで1泊2日の日程を終え10月30日に帰国した。このホテルは慶州市内の普門観光団地の中心にあり、会議場やイベント会場とも近くアクセスに優れている。空港からも近く警護をスムーズに行える強みもある。ホテル周辺には車の規制線やドローンによる警備システムが構築され、24時間体制で警備が行われた。

 習主席が宿泊したコーロンホテルは吐含山の麓にある。市内中心部から少し離れた山の近くで、外部への露出が少なくセキュリティ管理が容易だという。ホテルに続く道には移動式の遮断ゲートや大型スクリーンがあるため外部からの視野を遮断し、車や歩行通路には二重の検問所が設置された。

 慶尚北道によると、ヒルトンホテル慶州は五つ星でAPEC関連の会議場から近いアクセスの良さがある一方、コーロンホテルは四つ星だが山の地形を活用しセキュリティに重点を置いたという。ヒルトンホテルが「イベント中心軸」だとすれば、コーロンホテルは「セキュリティ型宿泊施設」の機能を担当したといえる。

 慶尚北道の関係者は「米国と中国の首脳が宿泊するホテルの位置は動線の分離と警護のバランスを最優先とした」「慶州市内全域を事実上一つのAPEC警護区域とした」と説明した。

 慶尚北道は、主要国首脳の警護動線が重ならない宿泊施設運営という今回の経験に基づき、今後も大規模国際会議を誘致する際には宿泊・警護・儀典がセットになった「慶尚北道型宿泊モデル」を標準化して適用したいとしている。

イ・ガヨン記者

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