【世宗聯合ニュース】韓国の国家データ処(旧統計庁)は6日、韓国人と外国人の国際結婚などによる「多文化家庭」に関する統計を発表した。昨年の「多文化婚姻」は2022年から3年連続で増加し、多文化家庭で生まれた子どもは12年ぶりに増加した。
◇多文化家庭の出生数 12年ぶり増加
昨年、多文化家庭の出生数は1万3416人で前年比10.4%(1266人)増加した。2012年(2万2908人)以来12年ぶりに増加に転じた。増加率は2009年に記録した41.5%以来、増加した人数は2011年(1702人)以来の高水準だった。
全出生数に占める多文化家庭の出生数の割合は5.6%で、前年より0.3ポイント増えた。20年の6.0%から22年には5.0%に減ったが、23年(5.3%)に続き2年連続で増えた。
多文化家庭の母親の平均出産年齢は32.5歳で前年より0.1歳低くなった。
◇多文化婚姻の割合9.6%で1ポイント減
国家データ処は新型コロナウイルス感染拡大以降、減少していた多文化婚姻が増加した影響で出生数も増えたと説明した。
昨年の多文化婚姻は2万1450件で前年比5.0%増加した。19年(2万4721件)以来の高水準となった。
多文化婚姻は新型コロナの影響で20年に前年比34.6%減、21年に同13.9%減と大きく減少したが、22年には25.1%、23年には17.2%それぞれ増加し、3年連続での増加となった。
ただ婚姻全体に占める多文化婚姻の割合は9.6%で前年より1.0ポイント減少した。婚姻数全体の増加が影響した。
韓国人夫と外国人妻との婚姻が71.2%で最も多かった。韓国人妻と外国人夫の婚姻は18.2%、帰化者との婚姻は10.6%だった。
多文化婚姻の平均初婚年齢は夫が37.1歳、妻が29.7歳だった。
外国人妻の国籍や帰化した妻の出身国はベトナムが26.8%で最も多く、中国(15.9%)、タイ(10.0%)と続いた。夫の場合は米国(7.0%)、中国(6.0%)、ベトナム(3.6%)の順に多かった。
昨年、多文化家庭で離婚したのは7992件で前年より166件(2.0%)減少した。多文化家庭の離婚は2011年(1万4450件)以降減少傾向にあり、23年に増加したが、再び減少に転じた。
離婚した多文化家庭の結婚生活の期間は平均10.3年だった。