韓国は、昨年9位で唯一「トップ10」入りした延世大が11位に下落するなど、かなりの大学が順位を下げた。順位が付けられた全103校のうち53校が昨年よりランクダウンした。
特に韓国の大学は、研究力の項目で振るわなかった。教授がどれほど活発に研究を行っているかを評価する「論文1本当たりの被引用数」項目で、上位100位までに入ったのは、蔚山科学技術院(UNIST、21位)、世宗大(23位)、浦項工科大(POSTECH、80位)、高麗大(98位)、大邱慶北科学技術院(DGIST、100位)の5校だけだった。ソウル大はこの項目で、昨年の148位から89ランク下落して237位となった。中国が「論文1本当たりの被引用数」で100位内に48校も名を連ねたのとは対照的だ。これは、17年にわたって続いてきた授業料凍結政策や政府の支援不足などにより、優秀な研究者が企業や海外の大学に大量に流出した結果と分析されている。ソウル大の洪性旭(ホン・ソンウク)教授(科学学科)は「多くの大学で財政状況が非常に厳しく、在籍教授が海外へ移るのを阻止するためのカウンターオファー(引き止め交渉)すら難しい」として「長期にわたる大学授業料凍結の問題などを改善しない限り、香港や中国の大学のように優秀な人材を確保するのはますます困難になるだろう」と述べた。
QSシニア・バイス・プレジデントのベン・ソーター氏は「韓国は周辺各国の大学に追い付かれた状況」だとして「学齢人口の減少などに備え、海外から教授や留学生を積極的に誘致する努力が必要だ」と指摘した。
チェ・インジュン記者、キム・ミンギ記者