サッカーの試合中に監督が突然倒れ死亡、選手らはピッチ上で泣き崩れる /セルビア

 セルビアのプロサッカーで、試合中に監督が心臓発作で突然倒れ、死亡するという悲劇があった。ショックを受けた所属チームの選手たちは、ピッチ上で泣き崩れた。

 英紙デイリーメールなど海外メディアが5日(現地時間)、報じた。それによると、セルビア1部FKラドニチュキ1923のムラデン・ジジョビッチ監督(44)が、3日に行われたFKムラドスト・ルチャニとの試合で、前半22分ごろベンチ近くで突然意識を失って倒れた。医療スタッフが応急処置をした後、即座に病院に搬送されたが、最後まで目を開けることはなかった。指揮官として就任してからわずか10日のことだった。

【写真】急逝したムラデン・ジジョビッチ監督とピッチ上で泣き崩れる選手たち

 ジジョビッチ監督が病院に搬送された後、試合は再開されたが、前半終了直前に悲報が届くと試合は完全に中断された。ピッチに立っていた両チームの選手、審判ら関係者全員がショックを受け、当惑した表情を隠せなかった。所属チームの一部選手はピッチに崩れ落ち、倒れ込んで涙を流す選手もいた。

 FKラドニチュキ1923は公式の声明を発表し「故人は専門性、冷静さ、広い心を持ち、大きな足跡を残した監督だった」「チームで過ごした時間は短かったが、特有のエネルギー、プロ精神、人間的な面で選手や同僚、ファンなど全ての人々に尊敬された」と追悼した。さらに「我々はジジョビッチ監督の家族や友人、彼を知る全ての人々に深い哀悼の意を表する」と述べた。

 セルビアのサッカー協会も「ジジョビッチ監督は献身的な指導者であり、尊敬される人物だった。彼のサッカー愛と彼が残した足跡は永遠に記憶されるだろう」とコメントした。同じリーグの他の各球団も哀悼メッセージを発表し、スタジアムの外ではファンからの献花が相次ぐなど追悼ムードが続いている。

ムン・ジヨン記者

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