【NEWSIS】マリで活動するイスラム過激派の武装勢力が、自分たちを撮影したとの理由で、数万人のフォロワーを抱える女性インフルエンサーを公開処刑したことが分かった。
AFP通信が10日に報じたところによると、マリ地域当局などは、TikTokで9万人のフォロワーを抱えるマリアム・シセさんが公開処刑されたと明らかにした。
シセさんの兄は「妹は木曜日(6日)にイスラム過激派の武装勢力に拘束された」「翌日に彼らはバイクで妹をトンカ村に連れて行き、独立広場で銃で撃った。私は群衆の中にいた」と話した。
シセさんは、マリのティンブクトゥ地域にあるトンカ村の様子を動画で発信する有名なティックトッカーだった。
イスラム過激派の武装勢力は、シセさんが政府軍と協力したとの理由でシセさんを拉致したという。
ある保安関係者は「マリアム・シセは『政府軍のために自分たち(武装勢力)を撮影した』との理由で、トンカの公共広場で武装勢力メンバーに殺害された」と話した。
シセさんの兄も「(武装勢力はシセに対して)『政府軍に自分たちの動きを伝えた』と非難した」と話した。
地域当局などは今回の事件について、「卑劣な行為だ」としてイスラム過激派の武装勢力を糾弾している。
マリの軍事政権は2012年から、イスラム過激派の武装勢力を鎮圧するために戦ってきた。
ここ数週間は、アルカイダ関連の武装勢力「イスラム・ムスリムの支援団(JNIM)」のメンバーらがマリへの燃料輸入ルートを封鎖した。このためマリのさまざまな地域で学校が閉鎖され、農業活動も中断を余儀なくされているという。
チェ・ヒョンホ記者