相次ぐ台風で大きな被害を受けたフィリピンで、激しい雨風によって有名なつり橋が紙切れのように揺れる様子が捉えられた。
フィリピンは5日、中部地方を襲った台風25号(カルマエギ)で約230人が死亡したのに続き、9日夜には北部ルソン島地域に台風26号(フォンウォン)が上陸した。これにより、少なくともさらに18人が死亡し、100万人以上の被災者が発生した。
複数の外信や「X(旧ツイッター)」などの交流サイト(SNS)上では、当時の状況を実感させる現地の映像がシェアされている。そのうちフィリピンの南カマリネス州カマリガンにあるつり橋の映像は「台風の威力を示している」「布団をはたいているのかと思った」などの反応と共に急速に広まっている。強風が吹くと、大きなつり橋が上下左右に大きく揺れる様子が写っているためだ。
このつり橋は昔からの地元の名物で、観光客がよく訪れるフォトスポットであり、住民が川を渡る時に利用する橋でもある。映像が拡散されるや、当局は直ちに現場点検に着手した。撮影時は橋の上に通行者がおらず、橋梁構造そのものにも深刻な損傷はないことが確認された。
フィリピンでは相次ぐ台風とそれによる土砂崩れなどで一部地域の道路・電力・通信が依然として寸断されている状態だ。フィリピンのボンボン・マルコス大統領は10日、台風25号後に宣言した国家災害事態を今後1年間持続すると発表した。
韓国政府も現地の国際赤十字社を通じて100万ドル(約1億5000万円)を支援することを決めたと14日、発表した。韓国外交部(省に相当)は「今回の支援が被害地域の復旧と地域住民の一刻も早い日常生活回復に役立つよう期待している」とコメントした。
ムン・ジヨン記者