【ソウル聯合ニュース】韓国の趙顕(チョ・ヒョン)外交部長官は18日、国立外交院で開催された「ソウル外交フォーラム2025」の基調演説で、「韓国が安全保障面で最も優先しなければならない課題は戦争を防ぎ、朝鮮半島が武力衝突の触発点にならないようにすること」とし、「核のない朝鮮半島を諦めてはならない」と強調した。基調演説は同部の尹鍾権(ユン・ジョングォン)国際サイバー協力大使が代読した。
趙氏は、韓国は韓米連合体制を基盤に防衛力を確実に強化していると述べる一方、これだけでは十分でなく、偶発的衝突を防いで緊張を緩和し、北朝鮮との対話を再開する努力が伴わなければならないと説明した。
また、北朝鮮の核・ミサイルの脅威が高まっていることに加え、自国優先主義と地政学的競争の中で韓国はますます複雑な戦略的計算に直面しているとし、国益に基づいた実用外交政策を追求することは必須課題だと強調した。
さらに、実用主義と国益を中心に置くからといって国際的な責任を負わないわけではないとし、韓国のように地位のある国が国境を越えて責任を果たせなければ国際秩序はさらに脆弱(ぜいじゃく)になり、究極的には自国の国益にも害を及ぼすことになると指摘した。