◇李大統領 UAEと未来分野で協力拡大「百年の大計の礎築く」
アラブ首長国連邦(UAE)を国賓訪問している韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領は18日、現地メディアとの書面インタビューで、就任後初の中東歴訪にUAEを選んだ理由について「韓国とUAEの関係を深化・発展させるという韓国政府の固い意志を示す証拠」とし、「両国間の『新たな百年の大計』の礎を築く」と強調した。李氏は、協力の中核分野である投資、国防・防衛産業、原発、エネルギーに加え、人工知能(AI)、保健医療、文化などを含む未来志向型の先端技術分野の協力を拡大すると説明。韓国がUAEに輸出したバラカ原発の安定的な運営のための維持・補修、AIデータセンターや医療サービスハブの建設など、先端分野で具体的機会を掘り起こすための実質的協力も強化するとした。
◇大統領室「北への敵対の意思ない」 信頼回復向け努力
大統領室は、韓米の関税・安全保障分野の交渉結果をまとめた「共同ファクトシート」と韓米定例安保協議(SCM)の共同声明について北朝鮮が「わが国家に変わりなく敵対的でいようとする米韓の対決的企図が改めて公式化、政策化された」との反応を示したことを受け、「北側への敵対や対決の意思はない」とした上で「南北間の緊張緩和と信頼回復に向けて一貫した努力を傾けていく」との立場を示した。姜由楨(カン・ユジョン)報道官が伝えた。姜氏は「韓米間の安全保障協力は安保を強固にし、国益を守護するためのもの」だとし、「政府は今後も韓米同盟が朝鮮半島と域内の平和安定に寄与できるよう努力していく」と述べた。
◇尹前大統領夫妻 特別検察官の出頭通知に欠席の意向
尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領の妻の金建希(キム・ゴンヒ)氏を巡る不正疑惑を捜査する特別検察官チームから出頭するよう通知を受けた尹氏と金氏が、欠席の意向を示した。法曹関係者によると、2人の弁護団が特別検察官チームに欠席理由書を送付した。尹氏は自身が被告である裁判の日程と重なること、金氏は健康状態の悪化をそれぞれ欠席の理由に挙げた。ただ、来月初めには出頭できるとの立場を示しているという。特別検察官チームは金氏に対し、元検事や建設会社の会長、ロボット関連の事業家から人事や契約などで便宜を図る見返りに高額な金品を受け取った容疑(請託禁止法違反)について取り調べを行う計画だ。
◇韓国中銀総裁 米国の関税「今年下半期から大きな影響」
韓国銀行(中央銀行)の李昌鏞(イ・チャンヨン)総裁は英BBCとのインタビューで「米国の基礎科学力と韓国の製造・応用技術力をつなぐ合弁投資を発展させることができれば本当に良いだろう」とし、「韓国と米国の通商合意が不確実性を相当減少させた」と評価した。米国の関税の影響については「今年上半期は輸出好調のおかげでデータが悪くなかった」とし、「下半期により大きな影響があると予想する」と述べた。