「韓国孤児の母」田内千鶴子氏の生涯が音楽劇に ソウルの国立劇場で来月上演

【ソウル聯合ニュース】韓国の国立劇場は20日、南西部の全羅南道・木浦にある児童福祉施設「木浦共生園」で韓国人の夫と共に多くの子どもたちを育て上げ、「韓国孤児の母」と呼ばれる田内千鶴子(韓国名:尹鶴子<ユン・ハクジャ>、1912~1968)さんの生涯を描いた音楽劇「共生、園」を来月11~14日に国立劇場タルオルム劇場で上演すると発表した。

 この作品は、日本による植民地時代に朝鮮総督府で働いていた父のもとに生まれた田内さんが韓国人と結婚して韓国名を名乗り、夫を失った痛みや社会的圧力の中で共生園を守っていく姿を描く。

 また、アカペラ6声で構成された曲と国楽器、洋楽器の演奏により、共生園の歴史を音楽で表現する。

 韓国語と日本語の字幕、音声解説、手話通訳を提供するバリアフリー公演となっており、せりふや舞台の状況を文字で確認できるスマートグラスも国立劇場での公演では初めて導入される。

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