出所3カ月で党員支持率98.6% 祖国革新党の新代表に曺国前代表

全国党員大会で代表に選出

光復節特赦での出所から3カ月で

 韓国の革新系野党「祖国革新党」は23日、忠清北道清州市内のコンベンションセンター「OSCO(オスコ)」で全国党員大会を開催し、曺国(チョ・グク)前非常対策委員長を新党代表に選出した。唯一立候補した曺国代表は98.6%という圧倒的支持で当選した。昨年12月に子の入試不正などにより大法院(最高裁判所に相当)で懲役2年の実刑が確定し、同党代表を退いてから11カ月、今年8月15日に光復節特赦で出所してから3カ月を経ての党代表選出だ。

【写真】庶民のふり失敗…話題になったテンジャンチゲ動画

 曺国代表は同日の党代表受諾演説で、「ファンダム(熱心なファンたち)に依存する政治はしない。(自身が)党を立ち上げて以来、最も厳しい時期に入っている。巨大両党(与党の共に民主党と最大野党の国民の力)の独占体制は強固で、祖国革新党の組織は非常に弱い。支持率も大幅に下がった。だが、地方選挙は近づきつつある。厳しくても険しくても堂々と政治をする」と述べた。共に民主党とは差別化して来年6月3日の地方選挙に臨むという「自強論」をあらためて強調したものだ。先の政見発表でも「祖国革新党は韓国の政治が頼りにしてきた古い海図を破る。国民の意思を羅針盤にし、巨大両党が進まなかった新たな航路をひたすら開拓していく」と述べていた。

 曺国代表は住居権を保障するため「土地公概念立法化」「保有税正常化」「ソウル江南圏中心100%公共賃貸住宅供給」「伝貰(チョンセ=契約時にまとまった額の保証金を賃貸人に預け、月家賃がない不動産賃貸方式)詐欺特別法通過」なども約束した。共に民主党に対しては「政治改革をいつまで先送りするのか」と、大統領選挙前に約束した院内交渉団体基準緩和を推進するよう求めた。同日の全国党員大会では最高委員に申荘植(シン・ジャンシク)議員と鄭春生(チョン・チュンセン)議員が選出された。

 曺国代表は当選直後、事務総長に李海珉(イ・ヘミン)議員を、政策委議長に金峻亨(キム・ジュンヒョン)議員をそれぞれ任命した。近く地方選挙企画団を設置し、来年6月の地方選挙の準備に入るという。曺国代表はこれに先立ち、ソウル市長や国会議員補欠選挙出馬の意向を表明していた。

兪鍾軒(ユ・ジョンホン)記者

<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連ニュース
関連フォト
1 / 1

left

  • ▲23日、忠清北道清州市内のコンベンションセンター「OSCO(オスコ)」で、祖国革新党2025全国党員大会が開催された。写真は入場する曺国(チョ・グク)党代表候補。写真=NEWSIS

right

あわせて読みたい