早期大統領選挙の局面で光州広域市を訪れて「1000ウォン(現在のレートで約106円。以下同じ)食堂」を私費で後援した韓悳洙(ハン・ドクス)前首相が、公職選挙法違反容疑で裁判にかけられた。
光州地検公共捜査部(金虎庚〈キム・ホギョン〉部長検事)は3日、「第21代大統領選挙に関連して、韓・前首相を公職選挙法上の寄付行為制限違反容疑で在宅起訴した」と発表した。
韓・前首相は、大統領権限代行を務めていた今年4月15日、光州市内の伝統市場にある1000ウォン白飯(ペッパン。 ご飯に汁物と幾つかのおかずを添えて出す定食のこと)食堂に食材費名目で150万ウォン(約16万円)相当の激励金を私費で届けた疑いが持たれている。
この食堂は、困難な状況にある人々も食事ができるように1000ウォンで白飯を提供している店だ。韓・前首相は、近所の食材店で150万ウォンを先行決済するという形で食堂に激励金を届けたという。
光州警察庁は11月15日に韓・前首相を出頭させて事情聴取を行った後、容疑が認められるとして送検していた。韓・前首相は警察の取り調べで「寄付した事実関係は認めるが、法的には罪にならないと考える」として容疑を否認する趣旨の供述を行ったと伝えられている。
祖国革新党は今年5月2日、韓・前首相が大統領選挙出馬宣言を行うや「出馬予定者の身分で個人寄付の事実を広報したことは公職選挙法113条違反」だとして国家捜査本部に告発した。早期大統領選挙日(6月3日)は、4月8日に政府ソウル庁舎で開かれた国務会議(閣議)で確定した。
光州広域市=チン・チャンイル記者