北朝鮮が拘束中の韓国人6人 外信記者に対策を聞かれた李在明大統領「初めて聞く話」 

北朝鮮が拘束中の韓国人6人 外信記者に対策を聞かれた李在明大統領「初めて聞く話」 

 【TV朝鮮】(アンカー)

 尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領による昨年12月3日の非常戒厳宣布から1年となる日に国民に向けた声明を発表した李在明(イ・ジェミョン)大統領は、外信記者だけを対象にした懇談会も行いました。歴代大統領としては初めてのことですが、ある外信記者が北朝鮮に拘束されている韓国人に関する対策を尋ねると、李大統領は「初めて聞く話だ」と言って、大統領室国家安全保障室長に状況を尋ねるという一幕がありました。拘束されている人々の家族は本当にもどかしい思いをされたと思います。日本が拉致被害者問題を最優先に考えているのとは対照的です。チェ・ウォングク記者が今日の懇談会を取材しました。

【写真】李在明大統領の反応に米NKニュース記者が驚く様子

 (記者リポート)

 米国の北朝鮮専門メディア「NKニュース」のチャド・オキャロル記者が「韓国人が北朝鮮に拘束されている」として、李大統領に対策を尋ねました。その際、一人一人の名前も挙げました。

 (NKニュース チャド・オキャロル記者)

 「キム・ジョンウク、キム・グッキ、チェ・チュンギルは2015年に教化労働刑を受けました」

 2013年と2014年に中国・丹東で宣教活動をしていて北朝鮮当局に逮捕された韓国人たちです。

 韓国政府では、北朝鮮に拘束されている韓国人について、これら宣教師3人を含め、合計6人だと把握しています。

 しかし、李大統領は初めて聞くという反応を示しました。

 (李大統領)

 「初めて聞く話だが? 安全保障室長、言ってみてください。韓国人が捕まっているというのは本当ですか?」

「いつ? どんな経緯で?」

 (魏聖洛〈ウィ・ソンラク〉安全保障室長)

 「時期については、私がちょっと把握し(た上で話さ)なければなりません」

 このような反応に、オキャロル記者は「既に数回にわたりメディアで報道され、過去の政権では声明も出している」と言って、驚きを隠せませんでした。

 (NKニュース チャド・オキャロル記者)

 「大統領はこの件についてよくご存じないようで驚きました」

 拘束されている人々の家族たちは「鄭東泳(チョン・ドンヨン)統一長官と面談までしたのに、大統領が知らないと答えるなんて、胸が張り裂けそうだ」と話しています。

 NKニュースは記者会見後、魏聖洛国家安全保障室長が「北朝鮮との協議を含め、韓国人の解放に向けて努力する。(韓国戦争〈朝鮮戦争〉の捕虜や工作員として韓国側に捕らえられたが北朝鮮の思想を捨てず、韓国で長期間服役した)非転向長期囚の北朝鮮送還も検討する」との見解を述べたと報じました。TV朝鮮、チェ・ウォングクがお伝えしました。

(2025年12月3日放送、TV朝鮮『ニュース9』より)

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