韓国高速鉄道KTXとSRTが統合へ 効率アップで座席数も増加

【世宗聯合ニュース】韓国国土交通部は8日、KTXとSRTの二つの高速鉄道の統合計画を発表した。これまでKTXはソウル駅、SRTはソウル南東部の水西駅を起点としていたが、来年3月からソウル駅発のSRT、水西駅発のKTXを運行し、下半期からはKTXとSRTを区分せずに運行する。

 SRTを運行するSRは2013年12月に韓国鉄道公社(コレール)の子会社として設立されたが、コレールに統合される。

 KTXとSRTの統合については、SRの発足当時から議論が続けられていた。

 大統領選で李在明(イ・ジェミョン)大統領が両高速鉄道の統合を公約として掲げていたことから、国土交通部は両社の統合に向けた計画を用意してきた。

 国土交通部は「高速鉄道の分離運営が政策の失敗と見ることはできないが、10年近い競争体制による利益と非効率を比較すれば統合にともなう効率化の効果がより大きいという政策的判断を下した」と統合推進の背景を説明した。

 今回の計画は2026年末までにコレールとSRの統合をはじめとして二元化された高速鉄道の「完全統合」を骨子とする。統合を通じて高速鉄道の運行回数を増やすなど、国民の利便性を拡大し、安全性を強化するという構想だ。

 まず来年3月に、SRTの起点である水西駅に計955席(20両)規模のKTXを投入し、座席不足が続いてきた水西発高速鉄道の座席供給を拡大する。同列車は計410席(10両)のSRTより座席が2倍以上多い。 

 国土交通部は利用者が少ない時間帯を中心にKTXとSRTが交互運行するようにした後、運行を増やしていく計画だ。

 完全統合すれば、高速鉄道の座席供給が1日計1万6000席ほど増えるという。

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