李大統領 来月中旬の訪日調整=奈良で高市首相と会談検討

【ソウル聯合ニュース】韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領が来月中旬ごろ、1泊2日の日程で日本を訪問し、高市早苗首相と奈良市で首脳会談を開く方向で両国の外交当局が調整していることが8日、韓国与党関係者の話で分かった。

 李大統領は10月末、韓国・慶州でのアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に合わせて高市首相と会談し、高市氏の地元の奈良を訪問することを提案していた。

 日本政府は韓中日3カ国首脳会談を来月日本で開催する方向で調整してきたが、中国側が拒否したとされる。高市首相の台湾有事に関する国会答弁に反発していることが理由とみられる。

 李大統領が今回訪日すれば、李大統領と日本の首相との首脳会談は5回目となる。

 6月にカナダで主要7カ国首脳会議(G7サミット)に合わせて当時の石破茂首相と初の首脳会談を行い、8月に東京で、9月には釜山で石破氏と会談。高市氏とは10月のAPECに合わせて初めて会談し、首脳が相互往来する「シャトル外交」の継続で一致した。

 一方、李大統領が中国を訪問して習近平国家主席と会談することも検討されている。APEC首脳会議に合わせた首脳会談を機に回復に向かった韓中関係をさらに前進させると同時に、日本と中国の間での「均衡外交」を進める構想とみられる。訪中は訪日後になる可能性もある。

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