韓国の革新系野党・祖国革新党が8日、党内のセクハラ(性的嫌がらせ)不祥事処理で責任を取って辞任した黄鉉善(ファン・ヒョンソン)前事務総長を人材スカウト委員会の副委員長に指名したことが分かった。
同党の曺国(チョ・グク)代表はこの日、非公開の最高委員会議で、黄鉉善・前事務総長を人材スカウト委員会副委員長に任命すると述べたとのことだ。
黄鉉善・前事務総長は今年9月7日、党内のセクハラ不祥事および職場内いじめ問題の処理が不十分だったとして責任を取り辞任した。これは不祥事が党に正式に届けられてから5カ月後のことで、カン・ミジョン前報道官の離党により波紋が広がったために辞任していた。
祖国革新党の人材スカウト委員会は、来年6月の地方選挙に出馬する予備候補者を推薦する役割を担うものとみられる。現在の人材スカウト委員長は曺国代表で、事実上、黄鉉善・前事務総長が副委員長として地方選挙の党公認関連実務を担うとの見方がある。ただし、同党関係者は「人材スカウト委員会は人材スカウトを担当する機構であり、地方選挙の候補者推薦は地方選挙企画団が担当する」と反論している。
党内では黄鉉善・前事務総長が辞任してからわずか3カ月後に実権を握るも同然の主要党職に復帰することに対し、「曺国代表に裏切られたような感じがする」という反応があるとのことだ。
兪鍾軒(ユ・ジョンホン)記者、キム・サンユン記者