韓国警察 個人情報流出の通販大手を家宅捜索=セキュリティーにぜい弱性か

【ソウル聯合ニュース】韓国警察は9日、ネット通販最大手クーパンから顧客3370万人分の個人情報が流出したことを受け、ソウル市内のクーパン本社の家宅捜索に乗り出した。

 警察はクーパン側からサーバーログなどの任意提出を受け、情報通信網法上の情報通信網侵入・秘密漏えいなどの容疑で流出させた人物を追跡してきた。

 今回、強制捜査に乗り出したのは、クーパン側のセキュリティーにぜい弱性があったかどうかを調べるためだという。

 警察関係者は、確保した証拠を基に個人情報を流出させた人物や流出経路、原因など事実関係を総合的に究明する予定だと説明した。

 クーパンが保有する資料が膨大であることから、家宅捜索は日をまたぐ可能性も指摘されている。

 今回の捜査は、クーパンが先月18日にユーザーの個人情報が流出したと当局に通報したことで始まった。同社は当初、被害規模を約4500人としていたが、これまでに3370万人に増えた。

 クーパン側は中国国籍の元社員を事実上の容疑者としているが、警察は慎重な立場を示している。

 警察とクーパンは、これまでに流出した個人情報がフィッシング詐欺や住居侵入などの犯罪に悪用された例はないとしている。

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