韓国の11月失業率 2.2%で横ばい=製造業・建設業の雇用不振続く

【世宗聯合ニュース】韓国の国家データ処が10日に発表した雇用動向によると、11月の失業率は2.2%で前年同月と同水準だった。失業者数は66万1000人で、5000人増加した。

 11月の就業者数は2904万6000人で、前年同月比22万5000人増加した。就業者数の増加幅は6~8月に10万人台で推移した後、9月(31万2000人)に30万人台に増えたが、10月には19万3000人に減少。先月は20万人台を回復した。

 年齢別では若年層(15~29歳)の就業者数が17万7000人減少した。若年層の就業率は前年同月比1.2ポイント下落した44.3%で、1年7カ月連続で下落傾向を示している。就業者数は60歳以上で33万3000人、30代で7万6000人、50代で2000人それぞれ増加した。

 産業別では、製造業と建設業の雇用不振が続いた。

 建設業の就業者は前年同月比13万1000人減り、1年7カ月連続での減少となった。

 良質な雇用とされる製造業の就業者も前年同月比4万1000人減り、1年5カ月連続で減少したが、減少幅は縮小した。

 農林漁業の就業者数も13万2000人減少した。

 宿泊・飲食店業の就業者数も、政府が支給した「民生回復消費クーポン」の効果が薄れたことで2万2000人減と4か月ぶりに減少に転じた。

 一方、保健・社会福祉サービス業(28万1000人増)、事業施設管理・事業支援・賃貸サービス業(6万3000人増)、芸術スポーツ・余暇関連サービス業(6万1000人増)などは増加幅が大きかった。

 15歳以上の就業率は63.4%で、前年同月比0.2ポイント上昇。11月としては過去最高水準となった。

 非経済活動人口のうち、仕事も求職活動も行わず「休んでいる」人は前年同月比12万4000人増の254万3000人だった。なかでも、30代(31万4000人)は11月として過去最多を記録した。

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