旧統一教会元幹部に懲役4年求刑 教団の勢力拡大求め政権に接近=韓国

【ソウル聯合ニュース】尹錫悦(ユン・ソクヨル)韓国前大統領の妻、金建希(キム・ゴンヒ)被告や尹氏に近い国会議員らに金品を供与した政治資金法違反の罪などに問われた世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の元幹部、ユン・ヨンホ被告の論告求刑公判が10日、ソウル中央地裁であった。金被告を巡る不正疑惑を捜査する特別検察官側は懲役4年を求刑した。

 4年の内訳は政治資金法違反の罪が懲役2年、業務上横領、請託禁止法違反、証拠隠滅の罪が懲役2年。

 特別検察官側は「教団の勢力と自身の影響力を拡大するために政治勢力と結託した」とし「代議制民主主義を損なう重大な犯罪であり国民の信頼が根元から揺らぐ重大な結果を招いた」と指摘した。

 また尹政権の与党だった最大野党「国民の力」の重鎮で尹氏に近い、権性東(クォン・ソンドン)国会議員(逮捕・起訴済み)を党代表に選出するために信者を集団で入党させ、同氏を通じて政権側から便宜を受けようとしたなどと断じた。

 特別検察官側は呪術師のチョン・ソンベ被告を通じて金被告に金品を供与し、権被告とチョン被告の二つのルートを使って政権側に接近し、教団への支援を求めようとしたとも指摘した。

 ユン被告側は前回の公判と同様に、特定の政党だけに金品を供与したのではないと主張した。

 ユン被告は2022年にチョン被告を通じて金被告に高級ブランドバッグやネックレスなど数回にわたり渡したなどとして逮捕、起訴された。

 判決公判は来月28日に開かれる。

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