ブランド物の時計や現金など数千万ウォン相当の金品を受け取った疑惑が指摘された田氏は、統一教会から「韓日海底トンネル」に関連する働きかけを受けたとみられている。韓半島と日本を結ぶ鉄道専用の韓日海底トンネル構想は、統一教会が過去から推進してきた念願の事業だった。これまで統一教会は「世界ピースロード財団」などを設立し韓日海底トンネルの建設を提唱してきたが、トンネルの起点として検討されていたのが釜山市なので、地元出身である田氏に近づいたとみられる。
田氏が統一教会のイベントに参加するなど、積極的に交流していたことも明らかになった。田氏は2018年5月、釜山市の国際コンベンションセンターBEXCOで統一教会が主催した「2018年希望前進決議大会」に出席し、韓鶴子(ハン・ハクチャ)総裁とワインを飲みながら写真撮影もしている。当時統一教会は内部報告書に「田氏が釜山での統一教会行事に参加し、さまざまな懸案に積極的に協力することを決めた」と記述している。
これに対し、田氏は9日、自身のフェイスブックに「金品授受疑惑は全て虚偽であり、一つも事実ではない」とし、「議員活動はもちろん、個人の領域でも統一教会を含むいかなる金品も受け取った事実はない」と主張した。
ユン氏は特検の取り調べに対し、「2020年の総選挙前に林氏、金氏に政治資金数千万ウォンを現金で提供した」と供述したとされる。録音記録などからみて、林氏は李大統領との橋渡し役を務めていたとみられる状況が明るみに出ている。統一教会関係者は「林氏は統一教会の行事にしばしば出席して演説を行っており、林氏を信徒と考えていた人が多かった」とし、「韓総裁の前で林氏が歌う姿も目撃した」と話した。疑惑について、林氏は周囲に「悔しい」と話し、疑惑を否定しているという。
金氏も統一教会の行事に頻繁に参加し、野党と統一教会の橋渡しをした人物として指摘されている。 ユン氏は特検に対し、「金氏は韓日議員連盟に所属しているので、『日本での勢力拡大』に協力してもらおうと金品を支援した」と供述したとされる。 これについて、金氏は本紙に対し、「統一教会の文鮮明(ムン・ソンミョン)元総裁と個人的な縁があり、統一教会の行事に参加したことはあるが、一切金品を受け取ったことはない」とした上で、「京畿道清平での統一教会行事で祝辞を述べた際にも、弁当もくれなかったので私費で食事した。 会場でユン氏を見たこともない」と述べた。
有力政治家らの金品授受疑惑のほかにも、統一教会は分割献金と集団的な党員加入などで与野党の政界関係者らに接近してきた。特検は今年10月、国民の力関係者20人に1億4400万ウォンを分割献金した政治資金法違反の疑いで尹氏と韓総裁を起訴した。 しかし、特検は2022年に姜琪正(カン・ギジョン)光州市長、李庸燮(イ・ヨンソプ)前光州市長、金瑛録(キム・ヨンロク)全羅南道知事を支援したという統一教会側の供述があり、献金の一部が民主党に渡っていた事実を把握していながら、起訴対象から除外したことが論議を呼んだ。
パク・ヘヨン記者、ユ・ヒゴン記者、パク・サンギ記者