ビクター・チャ氏は本紙の電話インタビューで「座標があるなら地理的な位置を把握でき、衛星写真も確保できるはずだ」「わらわれのような研究者に座標が公開されれば本当に好都合」と述べた。2022年12月にウクライナ戦争が始まって以降、北朝鮮がロシアに武器支援を行った疑惑を解明するためバイデン政権は武器移動の衛星写真を公開したが、ビクター・チャ氏はこれに言及した上で「同じような資料があれば現場で何が起こっているか把握できる」「(西海ではウクライナと同じような)衛星写真公開などは行われていないが、中国の動きがさらに活発化する恐れもあるので、公開した方がよいと思う」と述べた。
ビクター・チャ氏は西海の現状について「南シナ海でも手遅れになるまで誰も深刻には考えなかった」「中国の動きは韓国との協定に明らかに反している。韓国の現政権は中国との関係に非常に気を使っているので、この問題の公表をためらうだろうが、いつか中国が西海の管轄権を主張する事態が起こるのは誰も望んでいない」との考えを示した。ビクター・チャ氏は「韓国は米国をはじめ日本やフィリピンなど中国の『影響圏』にある全ての国と共に中国に問題提起を行い、多国間の交渉で解決を模索すべきだ」と提案した。
ワシントン=金隠仲(キム・ウンジュン)特派員