◇韓英FTA改定交渉が妥結 韓国車の関税優遇拡大・英高速鉄道市場開放
韓国産業通商部によると、呂翰九(ヨ・ハング)通商交渉本部長は15日(現地時間)、英国のブライアント貿易担当閣外相とロンドンで韓英自由貿易協定(FTA)の改定交渉を妥結し、共同宣言に署名した。韓英両国は英国のブレグジット(欧州連合離脱)後、貿易・投資の連続性を確保するために2011年に発効した韓・欧州連合(EU)FTAと同一内容の韓英FTAを締結し、21年に発効した。改定交渉の妥結より、韓国自動車の関税優遇措置が拡大されたほか、化粧品や食品など輸出有望品目の原産地基準も緩和される。英国は高速鉄道市場を追加開放する。
◇日本の佐渡金山報告書に「強制労働」の言及なし 韓国政府「約束履行すべき」
国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産「佐渡島の金山」(新潟県佐渡市)を巡り、日本が世界遺産登録時の約束をいまだに履行していないことが分かった。ユネスコ世界遺産委員会は15日、日本が提出した佐渡島の金山の保全状況報告書をホームページに公開したが、外交部によると報告書には朝鮮半島出身者が強制労働を強いられた歴史に関する記述や説明がないという。同委員会は昨年7月、佐渡島の金山が世界遺産に登録された際に朝鮮半島出身者の強制労働の歴史までを含む「全体の歴史」を反映することなどを勧告していた。同部は報告書について報道官論評で「世界遺産委員会の決定と自らの約束を日本政府が忠実に履行しなかったことを示している」と指摘。日本に対し同委員会の勧告事項と自らの約束、韓日政府間の合意を忠実に履行するよう促した。
◇対北朝鮮政策巡りつば競り合い? 外交部と統一部が別行動
対北朝鮮政策の主導権を巡り探り合いを続ける外交部と統一部が16日、それぞれ関連日程を進めた。韓国と米国の外交当局は同日、対北朝鮮政策の調整に向けた定例会合「韓米首脳会談ジョイント・ファクトシート後続協議」を開催した。一方、必要に応じて米国と対北朝鮮政策を直接協議するとして、今回の会合に参加しなかった統一部は同日午後、在韓外交団や国際機関の関係者を対象に対北朝鮮政策説明会を開催した。米国側からは在韓大使館の実務者が出席。統一部は同説明会について、外交部が主導する韓米協議の日程とは関係なく計画されたと説明している。
◇国家安保室長が米国へ出発 首脳会談の合意履行議論へ
魏聖洛(ウィ・ソンラク)国家安保室長は16日、韓米首脳会談の合意事項の履行と朝鮮半島平和問題を協議するため米国に向けて出発した。魏氏は仁川国際空港で記者団に対し「韓米両国の外交・安全保障を総括する安保補佐官や安保室長レベルの対話をすることで、実務レベルでの後続協議を推進する」と述べた。また、韓米首脳会談の合意事項をまとめた「共同ファクトシート」の発表から約1カ月間に韓国側は複数のタスクフォース(TF)を設置して準備を進めてきたとし、ウラン濃縮や使用済み核燃料の再処理、原子力潜水艦、造船など重要な案件がここに含まれると説明した。