【ソウル聯合ニュース】韓国のネット通販最大手クーパンから顧客3370万人分の個人情報が流出した問題で、国会科学技術情報放送委員会が17日、聴聞会を開いたが、米国にある親会社クーパンInc.のキム・ボムソク取締役会議長や韓国法人のパク・デジュン前社長らが証人として出席せず、与野党議員から厳しい批判が上がった。
創業者のキム取締役会議長は韓国系米国人で、クーパンInc.はクーパン韓国法人の株式を100%保有している。米国に本社を置きながら事業は韓国で行うという同社の特異な運営・支配構造に対する批判の声が高まっている。
聴聞会で崔民熙(チェ・ミンヒ)委員長はキム氏らの欠席について「国会のみならず韓国国民を無視するものだ」と批判し、「最後まで責任を問う」と強調した。議員らは「韓国国民はカモなのか」「国民を愚弄するものだ」などと声を荒げた。
聴聞会には、情報流出を受けて辞任したパク前社長の後任に暫定的に就任したクーパンInc.最高管理責任者兼法務総括のハロルド・ロジャース氏ら外国人の役員らが証人として出席した。だが、通訳を介した応答に時間がかかったり、要領を得ない回答を繰り返したりするなどし、議員らから「かかしのようだ。時間だけ無駄にしている」などの厳しい声が相次いだ。