◇対北政策巡る外交部と統一部の対立 李大統領はいずれにも肩入れせず
韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領は19日、外交部と統一部からそれぞれ業務報告を受け、両部の重要性を同時に強調した。対北朝鮮政策の主導権を巡る外交部と統一部のつばぜり合いが表面化するなか、いずれにも肩入れしない姿勢を示した形だ。李大統領はこの日の業務報告で、外交部には「外交の役割が実に重要であるという点は、特に国家的危機のたびに見えてくるようだ」とし、統一部には「韓国は分断国家であるため、統一部の役割は非常に意味があり重要だ」と述べた。
◇李大統領 北朝鮮メディアへのアクセス制限を批判
李大統領は19日、統一部からの業務報告で、北朝鮮の朝鮮労働党機関紙、労働新聞など北朝鮮メディアが運用するウェブサイトへの韓国からのアクセスが制限されていることについて、「なぜ(アクセスを)遮断しているのか」と問い、「国民を主体的な存在として扱うのではなく、宣伝・扇動に丸め込まれる存在として扱っているのではないか」と批判した。
◇鉄道労組がまたスト予告 成果給巡り「政府が約束履行せず」
韓国の全国鉄道労働組合(鉄道労組)は19日、ソウル駅前で記者会見を開き、「政府が成果給を正常化する約束を履行していない」として23日午前9時からストライキを実施すると発表した。今年の賃金交渉の争点となっていた成果給支給基準の正常化を巡り、10日の労使交渉で暫定合意に達したことを受け、労組は11日から予定していた無期限の全面ストライキを保留した。しかし、政府側が約束を履行していないとして再びストを予告した。
◇李大統領支持率が小幅下落の55% 業務報告の生中継は好評
世論調査会社の韓国ギャラップが19日に発表した調査結果によると、李大統領の職務遂行について「うまくやっている」と答えた人は55%で、前週の調査に比べ1ポイント下落した。「うまくできていない」と回答した人は36%で、2ポイント上昇した。調査は16~18日に全国の18歳以上の1001人を対象に実施された。韓国ギャラップは、官庁や政府機関などからの業務報告をテレビで生中継したことは肯定的な影響を与えたと分析した。
◇釜山の金海空港 年間国際線旅客数が初めて1千万人超え
韓国南部の釜山市と韓国空港公社金海空港は19日、金海国際空港の今年の国際線旅客数が1000万人を突破したと発表した。1976年に開港した金海空港は、国際線旅客数が初めて年間1000万人を超えた。2015年に500万人を突破してから10年での大台達成となった。