鄭成湖(チョン・ソンホ)法務長官が19日に行われた法務部(省に相当)業務報告で、李在明(イ・ジェミョン)大統領に「(李大統領は)刑務所で人気がある」と発言し、その背景に関心が寄せられている。
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鄭成湖長官がこのように発言した背景には、李大統領が就任後、仮釈放を約30%増やしたことがあるという。李大統領は「矯正施設不足問題は直接的なことを言うなら『刑務所をもっと建てよう』という話ではないか」と鄭成湖長官に尋ねた。これに対して、鄭成湖長官は「現在、計画されているものを全て合わせても5000人以上は増やせない。今、非常に逼迫(ひっぱく)している」と答えた。
すると、李大統領は「世の中を浄化して、拘束をより少なくする研究をしなければならない」と言ったが、鄭成湖長官は「ご報告した通り、性犯罪者・麻薬犯罪者・デジタル犯罪者が大幅に増えている。(無差別殺人などの)異常動機犯罪も増えている」と答えた。拘束・収監者は増える一方だということだ。
これに対して、李大統領が「仮釈放するのも難しい人々だということだね?」と尋ねると、鄭成湖長官は「仮釈放も大統領は就任後に30%増やした」と答え、李大統領は(刑務所内で)人気があると冗談を言った。すると、李大統領は「国民は私が(犯罪者を)多数釈放したと誤解するかもしれない」と述べたが、鄭成湖長官は「徹底的に再犯の可能性を判断して(仮釈放決定を)している」と答えた。
李大統領は「処罰というのは応報効果や一般予防効果・特別予防効果などを狙って行うものだが、被害者がいなかったり、被害を十分に回復して被害者が処罰をこれ以上望まない状態、(犯罪者が)十分反省していて国家的損失だけが発生したりする状態ならば、特別に審査して釈放するのが仮釈放制度だ」と説明した。その上で、「そうしたものが私の指示事項だったということを今、国民に説明したのだ」と言った。
これに対して、鄭成湖長官は「そのように運営している。だから被害者がいる犯罪に対しては仮釈放時に被害者に知らせ、反対があれば(仮釈放)していない」と答えた。
イ・ミンジュン記者