【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領の妻、金建希(キム・ゴンヒ)被告を巡る不正疑惑を捜査する特別検察官チームが、捜査期間の最終週となる今週、尹氏と金氏を追起訴する方針を固めた。法曹関係者が21日、明らかにした。
同チームは政治ブローカーのミョン・テギュン氏から約2億7000万ウォン(約2900万円)相当の世論調査の提供を受けたとされる疑惑や金品を受け取る見返りに官職などを提供した疑惑の共犯者と判断。起訴に向けて争点と証拠資料の整理を進めているという。
世論調査の無償提供については、金氏が既に政治資金法違反の罪で起訴されているため、尹氏が追起訴される。
尹夫妻には約1億4000万ウォンの絵画を受け取り、尹政権の与党「国民の力」の国会議員選挙公認候補選びで元検事に便宜を図った疑惑のほか、国家教育委員長などの官職を金品の見返りに与えた疑惑もある。
尹氏は20日の特別検察官チームの取り調べに対し、すべての疑惑を事実上否定。金氏も4日と11日の聴取で供述を拒否した。
ただ同チームは家宅捜索で押収した資料や関係者の供述などから十分に罪を立証できるとみており、これらについて追起訴する見通しだ。
同チームは28日に約半年におよぶ捜査を終え、翌29日に捜査結果を発表して解散する。