【ソウル聯合ニュース】韓国大統領室の関係者は22日、政治家らが世界平和統一家庭連合(旧統一教会)から金品を受け取ったとされる疑惑を捜査する特別検察官の設置を巡る議論が進んでいることを「歓迎する」としたうえで、「全方位の捜査が行われる契機になることを願う」と聯合ニュースの取材に述べた。
同関係者は「与野党や地位の高低を問わず、徹底した捜査が行われるべきだ」としたうえで、「一部だけをえぐり出すのではなく、政治と宗教の癒着疑惑全体について真相を明らかにし、処罰することが必要だ」と強調した。
最大野党「国民の力」と少数野党「改革新党」は21日、与野党すべての国会議員を捜査対象とし、第三者が特別検察官を推薦する内容の特別検察官の設置に関する法案を共同で提出する方針を示した。
これに対し与党「共に民主党」の鄭清来(チョン・チョンレ)代表は「国民の力の関係者も全て含めて真実を明々白々に明らかにするのもよいだろう」として、受け入れる考えを示した。
警察は旧統一教会が2018年から20年にかけて、先ごろ海洋水産部長官を辞任した共に民主党の田載秀(チョン・ジェス)国会議員、同党の林鍾聲(イム・ジョンソン)前国会議員、「未来統合党」(現「国民の力」)の金奎煥(キム・ギュファン)元国会議員に金品を贈った疑いがあるとして捜査を行っている。