16歳の息子を置き去り、娘3人連れて引っ越しした40代女に執行猶予付き有罪判決 /清州

 中学生の息子を残し3人の娘だけを連れて引っ越した40代の実母に執行猶予付きの有罪判決が言い渡された。

【写真】12歳の息子が学校に行っている間に引っ越した母親、児童放置容疑で訴追される /米テキサス州

 清州地裁刑事5単独(裁判長、姜建宇〈カン・ゴンウ〉部長判事)は児童福祉法上の遺棄・放任容疑で起訴された40代の女に懲役10カ月、執行猶予2年を言い渡し、40時間の児童虐待再犯防止講義の受講を命じた。同地裁が20日に明らかにした。

 女は今年3月に清州市興徳区の賃貸住宅2階から別の賃貸住宅に引っ越した際、16歳の息子を前の住宅に置き去りにして3人の娘だけを連れていったとして起訴された。

 女は息子に対して引っ越すことを事前に伝えず、荷物を移して携帯電話の番号まで変更し、引っ越し先が分からないよう徹底して準備したという。

 引っ越し当日に女は前の大家に「息子は明日家から送り出してほしい」とメールを送っていた。息子は暖房が効かない部屋で食事もできないまま3日間過ごしたが、大家に偶然発見され警察に保護された。

 裁判長は判決理由について「犯行の経緯やその後の状況などからその罪は決して軽くない。非難されるべき部分もかなり多いと考えられる。ただし被告は息子以外に3人の娘を養育しなければならず、以前から生活が苦しかった点などを総合的に判断した」と説明した。

呉在鏞(オ・ジェヨン)記者

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