【ソウル聯合ニュース】ウクライナの捕虜になった北朝鮮兵2人が、韓国への亡命の意思を手紙に記して韓国の脱北者団体「キョレオル統一連帯」に送ったことが分かった。同団体が24日、明らかにした。
同団体の張世律(チャン・セユル)代表によると、北朝鮮兵2人は戦場ジャーナリストのキム・ヨンミ氏を通じて送った手紙で「韓国にいらっしゃる方々を実の両親、実のきょうだいと考え、その胸の中へ行くことを決心した」と伝えた。
2人は10月28日にウクライナの首都キーウ近郊の捕虜収容所でキム氏に会った際にこの手紙を書き、今月初めに団体側に届けられたという。
韓国亡命の意思はこれまで口頭のみで伝えられていたが、今回の手紙が物理的な証拠と認められれば受け入れを巡る議論が進展するきっかけになるとの見方が出ている。
韓国政府は北朝鮮軍の捕虜は憲法上の韓国国民であり、亡命の意思が確認されれば受け入れを原則に支援する計画だとして、このような立場をウクライナ側にも通知したと明らかにしている。