「戒厳解除の直後に尹大統領から『おかげで早く終わった』と電話あった」 内乱裁判で趙志浩・前警察庁長が証言 

「大統領は『塀を越えた議員を捕まえろ』と指示」

■「逮捕すべきで位置追跡」…防諜司令官の要請を証言

 戒厳当時、呂寅兄(ヨ・インヒョン)国軍防諜(ぼうちょう)司令官が警察庁長に電話をかけて「警察官100人を支援してほしい」と要請した、という証言も出た。

 趙・前庁長は「当時の呂司令官が、自ら合同捜査本部長を務めるとして『警察の安保捜査要員100人を支援してほしい』と言い、人名を挙げつつ、メモしてくれと言った。逮捕すべきで、位置追跡をしてほしいと言った」と証言した。当時、呂司令官が追加で位置追跡リストに言及し「韓東勲(ハン・ドンフン)=当時の保守系与党『国民の力』代表=追加です」と言った、とも述べた。

 この日、趙・前庁長は証言拒否権を行使しなかった。その理由について前庁長は「証言を拒否すべき理由もなく、私が間違っていたことは当然罰を受けるべき」とし「事実を歪曲(わいきょく)したり責任を回避したりする考えはない」と語った。

オ・ユジン記者

【写真】国会内で衝突する戒厳軍と国会補佐陣

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  • ▲趙志浩・前警察庁長/写真=ニュース1

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