26年もK―POP人気続くか BTS活動再開など期待集まる

26年もK―POP人気続くか BTS活動再開など期待集まる

【ソウル聯合ニュース】2026年のK―POP市場はBTS(防弾少年団)、BLACKPINK(ブラックピンク)などスーパースターのニューアルバムリリースをばねに世界的なヒットを狙う。また、今年デビューした新人グループが新譜を発表し、K―POP人気を支えることになりそうだ。

◇BTSなど活動再開へ BIGBANGはデビュー20周年

 K―POPを代表するグループ、BTS、BLACKPINK、EXO(エクソ)は26年に久々にアルバムをリリースする予定だ。

 今年メンバー全員の兵役が終了したBTSは来春、ニューアルバムをリリースし、大規模なワールドツアーを開催する。BTSのアルバム発売(ライブアルバムを除く)は22年のアルバム「Proof」以来、4年ぶりとなる。ツアー開催は21年から22年にかけて開いた「BTS PERMISSION TO DANCE ON STAGE」が最後だった。

 メンバーは今夏から米国でニューアルバムの制作を行い、最近は韓国でコンサートの練習に励んでいる。

 BTSは先ごろ、メンバー7人全員がそろってファンコミュニティープラットフォーム「Weverse(ウィバース)」でライブ配信を行い、「2026年はBTSの年にしましょう」と意気込みを見せた。ニューアルバムについては、数カ月前にレコーディングを終え、その後も修正を続けたと報告した。

 BLACKPINKも26年上半期にリリースするニューアルバムの仕上げ作業に余念がない。今年7月にシングル「JUMP」を発表したが、アルバムのリリースは22年9月発売のセカンドフルアルバム「Born Pink」以来、4年ぶりとなる。

 メンバーのロゼと世界的ポップスターのブルーノ・マーズとコラボしたシングル「APT.」は来年2月に授賞式が開かれる米グラミー賞の「最優秀楽曲賞」「最優秀レコード賞」など3部門にノミネートされた。

 EXOは来月19日に8枚目のフルアルバム「REVERXE」をリリースする。アルバムリリースは2年半ぶりとなる。同アルバムを引っさげての活動は、メンバーのうちスホ、チャンヨル、D.O.(ディオ)、カイ、セフン、レイの6人で行う。

 EXOは今年9月にセフンを最後に韓国人メンバーの兵役が終了した。今月開催したファンミーティングでは「今後、さらに素敵な姿で皆さんのもとを絶え間なく訪れたいです」とし、「2026年をEXOでいっぱいにできるよう努力します」と意気込みを語った。

 来年デビュー20周年を迎えるBIGBANG(ビッグバン)もグループ活動を再開する。来年4月に開催される米最大級の野外音楽フェスティバル「コーチェラ・バレー・ミュージック・アンド・アーツ・フェスティバル」への出演が決まっている。

 メンバーのG-DRAGON(ジードラゴン)は今月開いたソロコンサートで「20歳を迎えるBIGBANGの成人式を準備しています」と語った。

◇今年は伸び悩んだK―POP 来年は巻き返しなるか

 K―POPの代表的グループの復帰がうれしいニュースとなっているのは今年のK―POP市場が右肩下がりだったためだ。

 韓国音楽コンテンツ協会運営の音楽チャート「サークルチャート」の音楽専門データジャーナリスト、キム・ジヌ氏の分析によると、今年(第50週現在、以下同)のK―POPのフィジカルアルバムの売上枚数(サークルチャート1~400位)は計8572万枚で、前年同期比約7.5%減少した。また、今年の累計売上枚数が100万枚を超えた歌手は23組で前年より1組減った。

 男性歌手の売上枚数が前年比約190万枚減少したのに対し、女性歌手の売上枚数は同530万枚減少し、女性グループの不振が目立った。

 今年、累計売上枚数100万枚を超えた女性歌手はIVE(アイブ)、aespa(エスパ)、NMIXX(エンミックス)、LE SSERAFIM(ル セラフィム)、TWICE(トゥワイス)、i―dle(アイドゥル)の6組にとどまり、前年より4組減少した。

 こうした状況の中で、大規模なファンダム(ファン集団)を誇るグループの復帰は市場に新たな活力を吹き込むだろうとの期待がある。

 キム氏は「BIGBANGの曲を聴いていた世代がまだ主な消費者として活動しているため音源市場に戻ってくることが期待されている」との見方を示した。BTSやBLACKPINKがグループ活動を再開すれば、ニューアルバムの売上枚数はもちろん、海外ファン流入などの効果までを考慮すると売上枚数1000万枚を超える効果が出るだろうとし、「来年のK―POP市場は今年よりは良くなる」と見通した。

 また、K―POPが北米市場、特に米ビルボードのメインシングルチャート「ホット100」で頭角を現すにはBTSのリードが必要だと説明した。

◇大型新人グループの成長にも期待

 先輩グループがK―POPの世界的な人気をけん引するなら、今年デビューした新人たちはデビュー2年目を迎え、さらに実力を発揮しながらK―POPブームを支えることになる。

 今年、韓国ではビッグヒットミュージックからCORTIS(コルティス)、SMエンタテインメントからHearts2Hearts(ハーツトゥーハーツ)、JYPエンターテインメントからKickFlip(キックフリップ)、ザ・ブラックレーベルからALLDAY PROJECT(オールデイプロジェクト)、スターシップエンターテインメントからKiiiKiii(キキ)など大型新人グループが相次いでデビューした。

 音楽、振り付け、映像などを自ら手掛ける「ヤングクリエイタークルー」を目指すCORTISはメンバー5人全員が共同制作の形でアルバム制作に取り組み、デビューアルバム「COLOR OUTSIDE THE LINES」は売上枚数100万枚を超え、ミリオンセラーを達成した。

 ALLDAY PROJECTはデビュー曲「FAMOUS」が韓国の音楽チャートの1位を獲得したほか、KiiiKiiiとHearts2Heartsの曲も人気を集めた。

 大手芸能事務所の関係者は「CORTIS、ALLDAY PROJECTなど今年デビューし、人気を得ているグループが来年はどのように成長していくかがポイントとなる」とし、「デビュー4~5年目のグループがBTSやBLACKPINKのような『メガIP(知的財産権)』に飛躍するかどうかも見守る必要がある」と話している。

 このほか、韓国の音楽専門チャンネルMnetのオーディション番組「BOYS II PLANET」を通じて結成された新人グループ、ALPHA DRIVE ONE(アルファドライブワン)、SMエンタテインメントの創業者で、現在はA2Oエンターテインメントのキープロデューサー兼ビジョナリーリーダーの李秀満(イ・スマン)氏が送り出すボーイズグループも来年デビューを控えている。李氏がK―POP市場に復帰するのは23年にSMエンタテインメントの株式を売却して以来、3年ぶりとなる。

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