非常戒厳当時の司令官を「罷免・解任」処分に 韓国国防部

【ソウル聯合ニュース】韓国国防部は29日、昨年12月の「非常戒厳」宣言時に国軍防諜司令官を務めていた呂寅兄(ヨ・インヒョン)中将、首都防衛司令官を務めていた李鎮雨(イ・ジヌ)中将、陸軍参謀次長を務めていた高賢錫(コ・ヒョンソク)中将について、法令順守義務違反などにより「罷免」とし、特殊戦司令官を務めていた郭種根(クァク・ジョングン)中将を「解任」すると発表した。

 罷免された元軍人は「軍人年金」の受給額が約半分になり、解任の場合は原則、通常通り受給することができる。

 呂氏、李氏、郭氏は非常戒厳時に国会と中央選挙管理委員会に兵力を送ったとして内乱重要任務従事などの罪に問われ軍事裁判を受けている。郭氏も19日に開かれた懲戒委員会で罷免が決まったが、非常戒厳の真相解明や憲法秩序回復に寄与した点が考慮され、処分が軽減された。

 高氏は戒厳司令官を務めた朴安洙(パク・アンス)陸軍参謀総長(当時)の指示により、国会の議決によって戒厳解除が決まった後、陸軍高官らを乗せたバスを陸・海・空軍の本部がある忠清南道の鶏竜台からソウルに向けて送り出したことに関与したとされる。

 戒厳解除後に陸軍高官がソウルに送られたのは、2回目の戒厳を画策していたとの見方がある。ただバスは出発してから30分後に引き返したという。

 戒厳当時、情報司令官を務めたムン・サンホ(陸軍少将)についても近く処分が発表されるという。 

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