朝鮮日報「2025年韓国10大ニュース」

■巨大与党の立法暴走、放送3法・黄色い封筒法などを強行採決

 大統領選に勝利して与党となった共に民主党は、野党の反対をものともせず過半数という議席数を武器に法案を強行処理した。産業界が懸念していた労組法(黄色い封筒法)や商法改正案、公営放送の支配構造を変える放送3法改正案、与党系の他の政党や団体も懸念していた情報通信網法改正案などが、民主党の主導によって国会を通過した。多数の法案が国会本会議への上程当日まで修正を重ね「拙速立法」と言われながら処理された。

■カンボジアで韓国人狙った拉致・監禁相次ぐ…国際的な特殊詐欺の実態が明らかに

 8月初め、カンボジアで韓国人の大学生が国際犯罪組織に拉致・監禁され、拷問を受けた末に死亡する事件が発生した。この事件をきっかけに、韓国人を狙ったボイスフィッシングや拉致・監禁を繰り返してきたカンボジア拠点の国際犯罪組織の実態が明らかになった。韓国人を狙ったボイスフィッシングや拉致が何百件も発生したことを受け、韓国政府は合同対応チームを立ち上げて現地調査に乗り出し、カンボジアに警察の捜査官7人を派遣した。

■米移民当局、ジョージアで韓国企業社員ら300人を一斉拘束

 米国の移民当局が9月4日、ジョージア州にあるLGエナジーソリューションの工場に武装した要員を送り込んで大規模な摘発を実施した。韓国人社員ら300人超が拘束・拘禁され、社会に衝撃を与えた。米政権は、観光ビザなどで不法就労していたという点を問題視したが、実際には自国民の雇用を守るために韓国人を標的にしたとして批判され、韓国国内でも反米世論が沸き起こった。米国はその後、韓国企業に対するビザ発給で便宜を図る方針を示した。

■KOSPIが初めて4000の大台突破…為替相場は1ドル1480ウォン台の歴史的ウォン安に

 韓国の総合株価指数(KOSPI)が初めて4000の大台を突破した。非常戒厳の余波で年初には2200台まで下落したが、その後は着実に上昇を続け、11月3日には過去最高となる4221.87を記録した。半導体関連の大型株が好調だったことに加え、政府による株式市場活性化政策、外国人資金の流入も指数を押し上げた。一方、対ドルのウォン相場は世界金融危機以降で初めて1ドル=1480ウォンを突破し、経済全般の不安要因となった。

■アニメ映画「KPOPガールズ!」大ヒット…Kカルチャーが世界的ブームに

 ネットフリックスのアニメ映画『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』が世界的なブームを巻き起こした。ネットフリックス史上初めて累積視聴回数が3億回を突破し、最も多く視聴された作品となった。劇中歌『Golden』も米ビルボードのメインシングルチャート「ホット100」で8週間にわたって1位を獲得した。同作は、米国のソニー・ピクチャーズが制作し、韓国系カナダ人のマギー・カン監督が演出を手掛けた作品だ。グローバルなコンテンツが韓国文化を前面に押し出して成功したケースとして、「Kカルチャー」の進化を示す作品となった。

【写真】「よく考えると恐ろしい写真」 カンボジアのごみ箱に捨てられた大量のパスポートに韓国ネット驚がく

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