◇海兵隊の作戦統制権 陸軍から返還へ
韓国の安圭伯(アン・ギュベク)国防部長官は31日の記者会見で、海兵隊第1・第2師団の作戦統制権を陸軍から海兵隊に返還する内容を柱とする「準4軍体制への海兵隊改編策」を発表した。海兵隊の準4軍体制への改編は、李在明(イ・ジェミョン)大統領の大統領選での公約だった。安氏は準4軍体制について、海兵隊をこれまで通り海軍所属とするものの、海兵隊司令官に陸・海・空軍参謀総長に準ずる水準の指揮・監督権を付与することでその独立性を保障すると説明した。また、海兵隊の主要部隊である第1・第2師団の作戦統制権を50年ぶりに海兵隊に返還すると表明した。
◇南北関係進展なら「離散家族生死確認」 政府が推進へ
統一部は31日、北朝鮮との関係が進展すれば朝鮮戦争などで生き別れになった離散家族の生死確認を全面的に進める方針を盛り込んだ第5次南北離散家族交流促進基本計画(2026~28年)を公表した。今後3年間推進する離散家族政策の方向を示す今回の計画では▼当局レベルの離散家族交流再開▼民間レベルの離散家族交流活性化▼拉致被害者・拘束者・国軍捕虜問題解決――などを重点推進課題として掲げた。同部は「南北関係が進展する場合、離散家族交流再開の出発点として全面的な生死確認を優先的に推進する」とした。
◇クーパン臨時社長が国会聴聞会に出席 「態度傲慢」と非難集中
国会は30、31の両日、ネット通販最大手クーパンの顧客情報が流出した問題を巡り、六つの常任委員会が参加する聴聞会を開いた。与党「共に民主党」に所属する委員らは証人として出席したクーパンの臨時社長を務めるハロルド・ロジャース氏の答弁の態度を「傍若無人」「傲慢」などと非難した。ロジャース氏は30日の聴聞会で、韓国政府の指示に従い誠実に協力しているが、「政府に協力していない」とする虚偽情報が出ているなどとして声を荒らげ、指で机を叩くなどした。また、個人情報を流出させた元社員に会ったことについて、韓国政府(情報機関・国家情報院)の指示があったと答弁したが、同院は「クーパン側にいかなる指示もしたことはない」として偽証の容疑で刑事告発することを国会に要請した。
◇元日朝のソウルは氷点下12度以下の予想 市長が安全対策指示
呉世勲(オ・セフン)ソウル市長は31日、同日夜から市内全域で気温が下がり、元日の朝の気温が氷点下12度を下回ることが予想されるとして、市民の安全管理と事前予防対策を強化するよう緊急指示した。ソウル市は31日午後9時をもって市内全域に寒波注意報が発令されることを受け、25の自治区と共同で寒波総合支援状況室を稼働させ、24時間の非常対応体制に入る計画だ。