【ソウル聯合ニュース】韓国の国民的俳優、アン・ソンギさんが5日、死去した。74歳だった。
アンさんは同日午前、ソウルの順天郷大病院で亡くなった。先月30日に自宅で食事をしていたところ食べ物を喉に詰まらせ、同病院に運ばれて集中治療室で治療を受けていた。
2019年から血液のがんで闘病生活を続けていたアンさんは、復帰に向けて準備を進めていた。
韓国を代表する映画俳優として、優れた演技力だけでなく品行方正な人柄で多くのファンに愛されたアンさんは、1957年にキム・ギヨン監督の映画「黄昏列車」で子役としてデビュー。代表作に映画「NOWHERE~情け容赦なし~」「ツー・コップス」「ラジオスター」「シルミド/SILMIDO」などがある。日本の小栗康平監督の映画「眠る男」(1996年)など海外作品にも参加し、子役時代を含め69年間で約170作品に出演した。
1980年に「風吹く良き日」で大鐘賞映画祭新人賞を受賞したのをはじめ、各種映画祭で主演男優賞や演技賞を約40回にわたり受賞した。2013年には大衆文化芸術分野の功労者に贈られる「銀冠文化勲章」を受章した。
韓国映画俳優協会の理事長やスクリーンクオータ(韓国映画の義務上映制度)非常対策委員会の共同委員長などを歴任して映画界の権益保護に尽力し、国連児童基金(ユニセフ)韓国委員会の親善大使を務めるなど社会的な活動にも取り組んだ。
葬儀は韓国映画俳優協会などの主管で「映画人葬」として営まれる。告別式は9日に行われる。