前国防相の書証調査に8時間超、弁護人が特別検察官に意趣返し 「内乱首謀罪」被告人・尹錫悦の求刑は13日に延期

 午後8時ごろ、金・前国防相側の書証調査が再開された。だが夜9時を過ぎたところで、法廷がざわついた。午後9時7分ごろ、裁判部が「結審の期日をもう一度やるべきか、きょう終わらせるべきか、話し合いが必要だ」として休廷を宣言し、再開後に「8人の被告人が再び一堂に会するのも難しいので、可能ならきょう中に終わればうれしく思う」と告げた。すると尹・前大統領側の尹甲根(ユン・ガプクン)弁護士は「夕食も摂っていない状態で体力的に限界」だとし、「きょう一日で終わらせるのは難しい」と主張した。韋賢碩(ウィ・ヒョンソク)弁護士も「このまま進めたら午前1時に大統領に対する重要弁論を、半分寝ている状態でやらないといけない」と同調した。

 遅くなっても一度で終わらせようと、結審公判を終える意向を示していた裁判部だが、再度話し合った後「物理的に未明までやるのは、閉じ込めて取り調べるのと変わらない。これは裁判部が望むものではない」と一歩引いた。朴億洙(パク・オクス)特検補も「きょうの弁論終結のための準備をしてきたが、物理的限界を理解する」とし、「裁判部の訴訟指揮に従う」と述べた。この日の裁判は、昼食の時間を除いても午後4時ごろと6時30分、9時ごろなど、5回も休廷が繰り返された。

 裁判部は弁護人団との話し合いの末、夜の9時50分ごろ、結審公判を2回にわけて進めると決定した。9日の裁判では尹・前大統領を除く他の被告人の書証調査を終えることにしたのだ。趙・前庁長は健康悪化を理由に、この時点で先に帰宅した。

 これにより、尹・前大統領の内乱容疑での求刑は今月13日に、ソウル中央地裁417号法廷で開かれる。ここは30年前に検察が全斗煥(チョン・ドゥファン)元大統領に内乱首謀者(当時の罪名は内乱首魁)容疑で死刑を求刑した場所だ。1996年8月、当時の検察は、12・12粛軍クーデターと5・18光州民主化運動武力弾圧で権力を握った全・元大統領に対し一審で死刑を求刑した。一審の裁判所はこれを受け入れて死刑を宣告し、最終的には大法院(最高裁)で無期懲役が確定した。

【韓国刑法87条】内乱

大韓民国の領土の全部または一部において、国家権力を排除したり国憲を紊乱したりする目的で暴動を起こす犯罪。

キム・ウンギョン記者、イ・ミンジュン記者

【表】尹錫悦・前大統領の内乱裁判の争点

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  • ▲9日、ソウル中央地裁417号法廷(ソウル市瑞草区)で、尹錫悦・前大統領などの内乱事件の裁判が開かれている様子。/写真=ソウル中央地裁
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