【ソウル聯合ニュース】北朝鮮が近年、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)の警護・護衛責任者を大幅に刷新したことが、13日分かった。
韓国統一部が同日公開した2025年版の北朝鮮の主要人物情報と機関別人名録によると、朝鮮労働党中央委員会の護衛処長がハン・スンチョル氏からソン・ジュンソル氏に、国務委員会警衛局長がキム・チョルギュ氏からロ・ギョンチョル氏にそれぞれ交代した。
護衛司令部の護衛司令官はクァク・チャンシク氏からラ・チョルジン氏に変わった。
ただ、交代した時期や理由は分かっていない。公開された資料によると、前任のハン氏とキム氏は2023年の朝鮮戦争(1950~53年)休戦協定締結日(7月27日)である「戦勝節」の時点でそれぞれ護衛処長と警衛局長を務めており、クァク氏は22年5月の資料に登場したのが最後だった。
韓国情報機関、国家情報院は24年10月末の国会情報委員会で、北朝鮮が金正恩氏の暗殺の脅威などに備えて警護レベルを引き上げていると報告した。
統一部の当局者は、正確な交替時期や理由は確認されていないとした上で、最高指導者の警護・護衛を担う要職者が短期間で入れ替わったことは注目に値すると述べた。
金正恩氏を除き、一時は軍部序列1位とされていた李炳哲(リ・ビョンチョル)党軍需政策担当顧問は、党政治局常務委員と中央軍事委副委員長を解任されたと推定された。
国防省第1次官と総参謀部第1副総参謀長は、人数が1人から2人に増えたと推定された。24年の人名録では金正寛(キム・ジョングァン)大将が国防省第1次官だったが、今回は強純男(カン・スンナム)大将とチャ・ヨンボム中将となり、総参謀部第1副総参謀長はチョン・ミョンド上将にキム・ヨンボク上将が追加された。
昨年10月の党創建80年記念の閲兵式(軍事パレード)では、軍教育機関長の交代が確認された。最高クラスの政治将校養成機関「金日成政治大学」の総長はチュ・ソンナム氏からチュ・ミョンチョル氏に、金策空軍大学長はシム・ジェウル氏からカン・ギョンホ氏に、姜建総合軍官学校長はペク・ガンヒョク氏からリム・チャンナム氏に、呉振宇砲兵総合軍官学校長はユ・チャンソン氏からキム・グァンス氏にそれぞれ変わった。
朝鮮労働党ではキム・ジェリョン氏、チョン・ヒョンチョル氏、朴泰成(パク・テソン)氏が書記職を退き、それぞれリ・ヒヨン氏、金徳訓(キム・ドクフン)氏、チェ・ドンミョン氏に交代した。
党の専門部署のうち、文化芸術部は廃止されたと推定された。
対韓国機関のうち、24年末の時点で唯一残っていた朝鮮アジア太平洋平和委員会も廃止されたとみられる。
統一部の当局者は「アジア太平洋平和委は対南(韓国)業務のほか、アジア太平洋地域の民間外交機能も遂行し、24年には権力機関図で存続と分類したが、その後確認されたさまざまな情報を基に廃止されたと推定した」と説明した。
ただ、在外同胞業務を担う外郭機関である朝鮮海外同胞援護委員会は海外で一部の対韓国業務に関与していることが分かった。
昨年7月末に世界議長会議に出席したパク・インチョル最高人民会議議長は職位を解かれ、朝鮮職業総同盟委員長を解任されたとみられる。後任人事の発表がなかったため、当分の間副委員長が委員長を代行する体制となる可能性が指摘されている。
今回配布された最新の主要人物情報と機関別人名録、権力機構図は、昨年12月末までに北朝鮮官営メディアの報道などで確認された内容に基づき、党・政府・軍の職制改編と構成員の変化を反映したものだ。