【奈良聯合ニュース】日本の高市早苗首相の招きで奈良県を訪問した韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領が2日間の日程を終え、14日午後に帰国の途に就いた。
李大統領は前日、高市首相と2回目となる会談を行った。昨年6月の就任後、5回目の韓日首脳会談だった。
両首脳はシャトル外交を基盤とした未来志向の協力の必要性をそろって強調した。特に李大統領は「今年は過去60年の韓日関係を振り返り、新たな60年を準備する出発点」と位置付けた。
会談では、人工知能(AI)など先端産業分野の実務協議開始や、特殊詐欺犯罪への共同対応強化で一致するなど、実質的かつ具体的な成果も導き出された。
また、朝鮮半島非核化の必要性に対する韓日間の共通認識を改めて確認したほか、李大統領は韓中日3カ国協力の重要性を強調するなど、北東アジア情勢に関する議論も行われた。
.敏感なテーマとされてきた日本産水産物の輸入規制や韓国の包括的・先進的環太平洋経済連携協定(CPTPP)加盟問題も会談で取り上げられた。韓国はCPTPP加盟を進めるという意思を改めて示し、日本は水産物食品の安全性に関する説明を行った。
韓日関係の最大の障害となってきた歴史問題についても、「突破口を開いた」と大統領府は評価した。
日本による植民地時代に朝鮮半島出身者が労働を強いられた山口県宇部市の海底炭鉱、長生炭鉱で1942年に水没事故が発生し、朝鮮半島出身者を含む183人が死亡したことを巡り、両国は遺骨の共同発掘・鑑定を推進することで一致した。李大統領は「小さいが意義ある前進だ」と評価した。
両首脳が形式にとらわれず親交を深め、信頼を築く姿を見せた点も注目を集めた。
高市首相は、日本に到着した李大統領を宿泊先のホテルの玄関で出迎え、李大統領は謝意を示した。
首脳会談後、両首脳が青色のユニフォームを着てドラムを演奏する姿も話題となった。
14日午前には両首脳が共に奈良県にある世界遺産の法隆寺を訪問した。
魏聖洛(ウィ・ソンラク)国家安保室長は「日本側は、通常は非公開の法隆寺収蔵庫を開放して案内し、厳格に管理されている金堂壁画の原本も見学できるようにした」と述べ、「韓国大統領の初の奈良訪問に対し、最上級のもてなしをした」と評価した。