韓国の「華川ヤマメ祭り」 開幕2週間で100万人来場=「安全最優先」で信頼

【ソウル聯合ニュース】韓国北部の江原道華川郡で開催中の韓国を代表する冬のイベント「2026氷の国華川ヤマメ祭り」が、開幕から約2週間で来場客100万人を突破した。

 同郡などによると、10日の開幕から25日までに計118万6997人が来場した。祭りは2月1日まで23日間開かれる。今年は天気がすぐれない日が続いたものの、安全を最優先に掲げた運営で観光客の信頼を勝ち取り、早々に節目の100万人を突破した。

◇「安全第一」の鉄則 入場制限やプログラム中止も

 祭りの運営では「安全がなければ祭りもない」との原則を徹底している。開幕した10日から雨や雪、強風といった悪天候が続いた。郡はイベント開催を強行せず、安全を選択した。

 凍った川面に穴を開けてヤマメを釣り上げるメイン会場では、ダイバーが氷の厚さが例年通りではないと判断し、初週の入場人数を制限。穴を開ける間隔も基準よりも広くした。氷の上を滑るそりや雪そりなどの一部プログラムは全面中止した。

 こうした安全を最優先する姿勢が、かえって来場客の信頼を勝ち得ている。

◇地方から世界へ 地域共生の仕組み・海外マーケティングにも成功

 メインの氷上釣り以外にも全長140メートルの雪そりをはじめ、アイスボブスレー、アイススケート、アイスパークゴルフなどの多彩なアクティビティーが用意されている。

 このほか、世界の冬祭りを代表するコンテンツも集結。中国・ハルビンから技術者を招いて造成した氷の彫刻広場や、日本の「さっぽろ雪まつり」に並ぶ大型の雪像、カナダの「ケベック・ウインター・カーニバル」をモチーフとしたイルミネーションが観光客を魅了する。

 また、入場料の一部は商品券として還元する。観光客が地域の農産物を購入したり、商店で利用したりすることで、地域の商圏の活性化にもつながる仕組みが整備されている。

 祭り期間に約1000人の雇用を生むほか、外国人客誘致にも力をいれ、外国人の来場者は毎年10万人に上る。世代や国を超えて楽しめる祭りの再訪率は6割を超える。

 華川郡は北朝鮮との軍事境界線に近い最前線地域にあり、人口わずか2万3000人。軍事・環境・水源・森林に関する規制があるため産業基盤が整っていない。祭りはこうした環境を逆手に取って2003年に始まり、06年からは毎年100万人以上が訪れる韓国を代表する冬の祭りへと成長した。

 崔文洵(チェ・ムンスン)郡守(郡の首長)は「安全に妥協しない原則と現場従事者の責任感、住民と観光客の信頼が祭りを作り上げた」と話している。

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