韓国SK会長が語るHBMの成功秘話 インタビュー収録の新刊出版

【ソウル聯合ニュース】人工知能(AI)に不可欠な高性能半導体「広帯域メモリー(HBM)」の市場を席巻し、AI産業の中核を担う存在となった韓国半導体大手のSKハイニックスの歩みと、SKグループの崔泰源(チェ・テウォン)会長のリーダーシップに光を当てた新刊「スーパーモメンタム」が26日までに、韓国で出版された。

 業界関係者によると、本書はSKハイニックスの前身のハイニックス半導体が厳しい経営環境を乗り越えてSKグループの傘下に入り、HBM開発を通じてAI時代の主導権を確保するまでの成功の軌跡を描いている。

 企業トップを対象に戦略立案や危機管理、CEO(最高経営責任者)ブランディングのコンサルティングを手がける著者らは、「AIボトルネック」を決定的に解決した企業として同社に注目。崔会長や郭魯正(クァク・ノジョン)SKハイニックスCEOらへのインタビューを行った。

 崔氏はインタビューの中で、同社のHBMが市場で圧倒的な地位を築くに至った要因について「私たちは(AIという時代の)曲がり角に立っていた」と回顧。次世代の「技術1位」を目指してサーバー用DRAMに注力していたところ、主要顧客の需要がAI分野へ急転換したことで、他社に先駆けて市場の変化を捉えることができたと説明した。そのうえで「これまでAI半導体がもたらした衝撃は序曲にすぎない」と強調した。

 昨年8月のインタビュー当時、崔氏は2030年時点でのSKハイニックスの目標時価総額として700兆ウォン(約75兆円)を提示。同社の時価総額はその後半年ほどで540兆ウォンを突破した。

 著者らは、決定的なタイミングに賭けて状況を一変させた崔会長の戦略により、同社が時価総額を飛躍的に増大させる「スーパーモメンタム」を迎えたと分析。先行的なファブ(工場)投資や、メモリー不況下でも続けたHBMへの投資は、技術リーダーシップを信じた崔氏の決断があったからこそ可能だったと指摘した。

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