【東京聯合ニュース】東京都新宿区のJR新大久保駅で、韓国人留学生の李秀賢(イスヒョン)さん(当時26)と関根史郎さん(当時47)が線路に落ちた男性を助けようとして死亡した事故から、26日で25年となり、同駅構内で追悼式が開かれた。
李さんの母、辛潤賛(シン・ユンチャン)さんは追悼式に参列した後、記者団に対し、「一粒の麦が地に落ちて朽ちなければ多くの実を結ぶことはできない」という聖書の一節を引用し、「息子は逝ってしまったが、私も両国の友好に関する行事に参加しながら、(関係が)ますます良くなることを願う気持ちだ」と語った。
辛さんは近年の韓日関係について「紆余曲折があったが、昔よりはずっと良くなったと思う」とし、「両国が過去に執着しすぎれば互いに損になると息子も言っていた」と振り返った。両国の懸け橋になることを夢見ていた息子の遺志を継ぎ、辛さんは新型コロナウイルス感染拡大時などの一部の期間を除き、毎年追悼式に参列し続けている。
李赫(イ・ヒョク)駐日大使をはじめ、李さんの名を冠した「LSHアジア奨学会」や新宿韓国商人連合会の関係者らは駅構内に設置された顕彰碑に献花した。
李氏は「お二人の犠牲の精神を範として、両国がさらに協力していければと思う」とし、日本側が狭い駅構内で毎年追悼式が開けるよう便宜を図っていることについても評価した。
追悼式に続き、新大久保駅近くの会場では新宿韓国商人連合会の主催による追悼行事も行われた。
李氏は、東京総領事が代読した追悼の辞で「お二人の行動は、両国国民の心の中に連帯と共感という種をまいた」とし、「昨年の国交正常化60周年を経て、今や両国は協力の質を高め、範囲を広げていく段階に進んでいる」と強調した。
そのうえで、故人の志を受け継ぎ、両国が共に歩んでいけば、韓日関係はさらに成熟したものになるだろうと呼び掛けた。