金監督は、ASEAN三菱電機カップ(東南アジア選手権)、ASEANチャンピオンシップU-23、東南アジア競技大会の3大会を制覇したのに続き、U-23アジア・カップでも3位と善戦し、ベトナムのファンたちを熱狂させた。全北現代で選手、コーチ、監督として合わせて9回のKリーグ優勝を経験した金監督は、23年5月にチームがリーグ10位に転落したのを機に監督を辞任した。その時は金監督の復活は容易ではないと思われたが、今やベトナムで国民の英雄となっている。
選手たちと気さくに触れ合う金監督の姿に好感を抱くベトナムのファンたちは、金監督の名前の末尾「シク」が「シックス(6)」を連想させるとして、金監督を「アンクル・サウ(サウ=ベトナム語で6)」と呼んでいる。しかし、金監督の真価は、親近感よりもち密さの方に表れる。今大会では毎晩ほぼ徹夜でビデオ分析に集中し、結果として徹底的に各相手に合わせた戦略を立てて成果を挙げた。韓国戦では、準決勝の中国戦での先発メンバー11人のうち9人を入れ替えるという大胆な戦略が奏功した。その金監督を、2010年W杯南アフリカ大会で「ゴールを決めるDF」として韓国を決勝トーナメント進出に導いたイ・ジョンス・コーチと、W杯のレジェンド李雲在GKコーチという頼もしい2人が補佐する。2006年W杯ドイツ大会に出場した金監督まで合わせると、3人が経験したW杯本大会は計6回になる。
なお、25日に行われたU-23アジア・カップ決勝では、日本が中国に4-0で完勝を収め、大会2連覇を果たした。28年のロサンゼルス夏季五輪を見据えて21歳以下のメンバーでチームを組んだ日本は、今大会で16得点1失点という圧倒的な実力を見せた。
チャン・ミンソク記者