KOSPI5000時代に「ヘル朝鮮」をつくった人物たち【朝鮮日報コラム】

 全羅道の監司・金文鉉が趙秉甲に郡守のポストを準備してやったように、今は国会議員が公認を約束し、地方議員は利権を手にする。金炳基(キム・ビョンギ)国会議員の夫人に自分の業務推進費用クレジットカードを使わせた銅雀区議会副議長は地域の再開発組合長だった。公認を与えて「上納」を期待し、公認を得られたおかげでさまざまな許認可、条例、予算、陳情に介入して金銭を得ることができた。

 国民が選挙で公職者を選ぶ時代に朝鮮王朝末期の話をなぜ持ち出すのかと言うしれない。しかし、こういうことが起きる背景に実は選挙はあまり関係がない。特定政党の公認さえ受ければ当選が保障されるので、こういう「収益モデル」が成立するのだ。金景元市議は「自分だけではないのに納得がいかない」と発言したというが、あながち間違いではないだろう。今も全国に226ある市・郡・区のどこかで当選の保障と引き換えにクレジットカードを差し出したり、「献金」という名目の賄賂を上納したりする人々が列を成していることだろう。

 「ヘル朝鮮」(地獄・朝鮮という造語)という言葉が登場してから10年余りが過ぎた。それは同時に流行した「スプーン階級論」「努力の裏切り」のような言葉と共にやや誇張混じりの比喩として受け入れられた。いくら不公正であっても、国民を制度的に収奪した本物のヘル朝鮮(朝鮮王朝末期)とは比較にならないと考えたからだ。

 しかし、昨年韓国の純資産ジニ係数が0.625を記録した。社会的不平等を示すこの指数が0.5を超えると、共同体が耐え難い不平等社会に突入したと評される。過去に中国やフランスでは純資産ジニ係数が0.6を超えたレベルで市民の反乱や暴動が発生したケースもあったという。韓国総合株価指数(KOSPI)が5000の大台に乗り、バラ色の展望がどれだけあふれても、不動産価格の高騰と資産の二極化を感じている人々はむしろ剥奪感を覚えかねない。そこに金景元ソウル市議と姜仙祐、金炳基両国会議員は民主主義と選挙制度を翻弄し、また別の収奪の構図を見せた。今やここはヘル朝鮮なのかと尋ねる誰かに対し、自信を持って「違う」と答えることはますます難しくなっている。

シン・ドンフン記者

【写真】断食中の李在明・共に民主党代表(当時)に布団をかける姜仙祐・女性家族部長官候補者

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  • ▲左から金景・元ソウル市議、姜仙祐国会議員(無所属)、金炳基・元民主党院内代表/ニュース1

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