トランプ大統領を動かすイメージ戦略「感謝する韓国」【朝鮮日報コラム】

韓国と米国、通商問題に加え安全保障面でも立場の違いが浮き彫りに
首脳間の信頼関係欠如も原因
米国独立250周年と平和奉仕団の韓国派遣60周年の活用を

 この状態で今韓国で大きな問題となっている「25%関税」に続き、今度は韓国軍と在韓米軍の意見対立が突然表面化した。通商問題に加えて安全保障問題でも亀裂が生じかねない事態だ。しかも首脳間の信頼関係も欠如しているため、今後この問題は単発の摩擦にとどまらず構造的な対立につながる恐れさえある。日本の高市早苗首相が衆議院選挙で圧勝し、米日同盟の結束を誇示する状況とはあまりに対照的だ。

 こんな時ほどトランプ大統領の性格を冷静に分析した上での戦略的な対応が必要だろう。トランプ大統領は誰よりも「米国」というブランドを愛している。機会があるたびに「米国で生まれたことは神の祝福」と語る。トランプ大統領は今年米国独立250周年を盛大に祝い、各国に「誠意ある対応」を期待している。駐韓米国大使館も関連行事を準備中だ。

 李在明大統領はトランプ大統領との関係強化に向けトランプ大統領が関心を持つイベントを活用しなければならない。6・25戦争当時、米国の支援で国が存立の危機を乗り越えた歴史に思いをはせ、米国独立250周年を心から祝えば、思いもよらない突破口が開かれるかもしれない。

 しかも今年は米国平和部隊(Peace Corps)の韓国派遣60周年でもある。平和部隊は1966年から81年まで2000人以上のメンバーを韓国に派遣し近代化に貢献した。彼らは地方の小都市や田舎の学校で英語を教え、公衆衛生や地域開発でも貢献した。韓国政府は2008年に李泰植(イ・テシク)駐米大使の提案を受け当時の平和部隊メンバーを韓国に招待している。

 今年はこれをさらにアップグレードしてはどうか。米建国250周年と平和部隊の韓国派遣60周年を関連付けるイベントを開催し、関係者を招待するのだ。「韓国は感謝する国」というイメージを米国国内に広めることができれば、両国関係にもプラスになるだろう。米国を感動させるこのような試みは通商と安全保障を巡る問題を克服する素晴らしい前例になるかもしれない。

李河遠(イ・ハウォン)外交安保エディター

【写真】トランプ大統領が李在明大統領のために椅子を引く様子

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