北朝鮮が4月の平壌国際マラソン中止 背景は不明=中東情勢影響か

【ソウル聯合ニュース】北朝鮮で4月5日に開催予定だった平壌国際マラソン大会が中止になったことが分かった。

 北朝鮮観光を扱う中国・北京の旅行会社で、同大会の公式パートナーを務める「高麗ツアーズ」は9日、自社のウェブサイトを通じ、「2026年の平壌国際マラソンが開催されないことになり遺憾だ」と発表。北朝鮮の陸上協会から中止の決定を通知されたことを明らかにした。

 同社は「いくつかの理由」により大会を中止するという協会側のメッセージを伝えつつ、「中止の理由については、現在のところ発表した内容以上の情報は提供されていない」とした。そのうえで「この決定は大会主催側より上位の機関によって下されたものと理解している。中止は予想外だった」と説明した。参加者が支払った予約金は、規約に基づき全額返金されるという。

 北朝鮮は1981年から、金日成(キム・イルソン)主席の誕生日である4月15日の「太陽節」を記念し、平壌市内を走る国際マラソン大会を開催してきた。体制の宣伝や外国人観光客誘致の機会として活用されてきた同大会は、新型コロナウイルスの世界的大流行により5年間中断され、昨年再開された。

 北朝鮮は今年も4月5日の開催を予告。同社を通じて参加ツアーを宣伝し、外国人の募集も行っていた。

 近年、観光業の育成に注力してきた北朝鮮当局が、開催まで1カ月を切った段階で突然中止を決めた理由は明らかになっていない。

 今年の大会が予定通り開かれていれば、直近までロシアからの団体客に限定されていた外国人観光の再開に対する当局の意欲を示す「バロメーター」となるはずだった。

 金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)は先月の朝鮮労働党第9回大会でも、観光業を「国の経済成長と文明の発展を促す新たな産業」にするよう指示したばかりだった。

 一部では、米国によるイランへの軍事行動など、不安定な国際情勢が中止の決定に影響を及ぼしたのではないかとの見方も出ている。

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