トラの子どもが病死、公表せずに生前映像をライブ配信に見せかけて投げ銭稼いだ動物園に営業停止処分 /中国・河南省

 【NEWSIS】中国・河南省にある民間の動物園が、既に死んでいるトラの子どもの過去動画をライブ配信であるかのように使用して寄付金を集めていた疑惑が浮上し、結局この動物園は営業停止処分を受けたことが分かった。

 香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)が2月27日、報じた。それによると、河南省濮陽市にある民営施設「濮陽中央動物園」は、すでに死んだシベリアトラ(アムールトラ)の子どもが生きていた時の動画を、ライブ映像であるかのように配信し、視聴者から寄付金を集めていたことが分かり物議を醸した。

 問題になったトラの子ども「ヌァンヌァン」は、猫汎白血球減少症という致命的な感染症を患って死んだが、動物園側はこの事実を公表せず、生前に撮りためた動画を繰り返しライブ配信のように流してトラが生きているように見せかけていたという。

 地方当局は、昨年10月にこの問題を把握して以降、動物園の営業を中断させ、園長に対して管理・浄化プログラムへの参加措置を下したと明らかにした。

 ネットでは、飼育員として活動していたインフルエンサーのアカウントを通じて疑惑が広まった。数百万人のフォロワーを抱えるこのアカウントは、ライブ配信で視聴者に対し「餌代」という名目で寄付を呼び掛け、「約25元(約570円)あれば鶏1羽を買ってトラの餌できる」と説明していた。

 この動物園は、入場料よりもライブ配信の投げ銭の方が主な収入源になっていたという。実際に一部の視聴者は、トラのために毎月一定の金額を寄付していたことが分かった。

 波紋が拡大すると、飼育員は「視聴者をわざとだまそうとしたわけではない」「トラの死をすぐに公表すると視聴者が大きなショックを受けるのではないかと心配した」と釈明した。ただし死んだ事実を隠していたことについては謝罪した。

 動物園側も、今後は治療過程の動画や寄付金の使用明細を公開すると明らかにした。

 ネット上ではさまざまな反応が飛び交った。一部では「動物を利用して感情を刺激し、カネを集めるという構造で、最終的に真実が犠牲になった」と批判の声が上がる一方で、「民間動物園は運営や動物の管理費用の面で苦しい状況にあるのだから、そのような現実も考慮すべきだ」と同情の声もあった。

ユン・ソジン記者

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