「20億ウォン出すから売ってくれ」 忠清南道の最西端・格列飛列島に伸びる中国の触手

忠清南道泰安郡安興港の西、およそ55キロに位置
西格列飛島には「韓国領海」の基準点
2014年に外国人土地取引許可区域指定

 【NEWSIS】別名「西海の独島」とも呼ばれる忠清南道最西端、格列飛列島。その東側にある島の一部が外国人の所有地になっていることが、NEWSISの取材の結果確認された。

 隣接国の中国も欲しがっていた格列飛列島は、韓国の領海を決定する地理的要衝かつ、水産資源の宝庫だ。

 10日のNEWSISの取材によると、格列飛列島は泰安郡近興面の安興港の西方およそ55キロに位置している。

 格列飛列島は三つの島と九つの付属島しょから成る。遠方から見ると、島がまるで「鳥が列を作って飛んでいる」ようだということで、「格列飛」という名前が付いた。

 格列飛列島は「西海の独島」とも呼ばれるほど、水産資源の宝庫と見なされている。また、天恵の自然景観を誇る場所でもある。

 三つの島(北格列飛島・東格列飛島・西格列飛島)のうち、北格列飛島は韓国政府が所有する国有地で、東格列飛島と西格列飛島は民間が所有する私有地だ。

 北格列飛島には灯台が設置され、仁川・平沢、大山港に出入りする船舶の道しるべの役割を果たしている。また、気象観測所もあり、付近の海洋気象情報を集めている。

 さらに、西格列飛島に設置された「領海基点」は、韓国の領海を決めている23点のうち22番の基準点になる重要な施設だ。

 中央政府と自治体もこの重要性に共感し、2022年には格列飛列島を国が管理する沿岸港に指定して管理している。

 格列飛列島は、中国の山東半島に近い地理的特性のせいで、島の所有権や魚類資源を巡る大小の衝突が続いている。

 2012年ごろには、中国人が個人所有の西格列飛島を20億ウォン(現在のレートで約2億1400万円)近い資本を投じて購入しようとした事実も判明した。

 こうした試みが続いたことから、韓国政府は14年に西格列飛島をはじめとする全国八つの無人島を「外国人土地取引許可区域」に指定した。

 外国人が土地を所有したとしても、その地域が外国領になるわけではないが、格列飛列島の重要な地理的特性上、もたらされかねない潜在的リスクを事前に防ぐための措置だった。

 このほか23年5月には、韓国の海洋警察が格列飛列島の北西およそ50キロの排他的経済水域内で、違法操業していた中国漁船(149トン規模)を拿捕(だほ)した事例もある。

 韓国政府は、格列飛列島を国家管理沿岸港に指定した当時、「軍事的・地理的に極めて重要だが、水深が深く、地形は峻険(しゅんけん)で、開発が難しい」と述べつつ「港湾が体系的に開発され得るように最善を尽くしたい」と表明していた。

イ・テソン記者

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  • ▲忠清南道の最西端、泰安郡格列飛列島/写真提供=泰安郡庁

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