玄関に汚物まいてスプレーで落書き…韓国で「報復代行」バイトの犯行相次ぐ

「特攻隊員募集」 テレグラムに広告

 韓国で最近、有料の「報復代行」による犯罪が相次いでいる。依頼人の代わりに報復対象者の家の玄関に汚物をまき散らしたりスプレーで落書きをしたりして、報酬を受け取るものだ。

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 京畿道の平沢警察署は、器物損壊、名誉毀損(きそん)などの疑いで40代のA容疑者を逮捕し、共犯の2人(いずれも30代)を書類送検したと1日に発表した。A容疑者は昨年12月7日午前3時47分ごろ、平沢市にあるBさんの自宅の玄関ドアに、みそや水あめなどを混ぜた汚物をまき散らした上、Bさんを誹謗(ひぼう)中傷するビラを貼り付けた疑いが持たれている。共犯の二人は車を運転するなどA容疑者の犯行を手助けした疑いがある。

 逮捕されたA容疑者は警察の調べに対し「求人サイトに『報復代行』という募集広告があるのを見て、テレグラムのチャンネルにアクセスした。運営者の指示通りにやれば50万ウォン(約5万4000円)がもらえるというので、言われたとおりにやっただけだ」と供述しているという。

 警察は防犯カメラの映像を分析し、A容疑者らのグループによる犯行を突き止めた。警察の関係者は「テレグラムを中心に『報復代行』関連のチャンネルが多数運営されている」として「チャンネル運営者と報復を依頼した人物を探している」と説明した。運営者はテレグラムに「代わりに報復します」という広告を出して依頼人を募る一方で、「特攻隊員を募集」という求人広告で報復の実行役を探していることが分かった。テレグラムに広告を出した後、契約がまとまれば広告をすぐに削除しているため、追跡が難しいという。

 最近では京畿道華城市と軍浦市でも同様の事件が相次いだ。先月22日には華城市内の東灘新都市で、マンションの玄関ドアに生ごみや排せつ物をまき散らした上、赤いスプレーで落書きをした20代の容疑者が検挙された。玄関の周辺では、その部屋の住民を誹謗中傷するビラが40枚以上見つかった。20代の容疑者は「テレグラムで知り合った人の指示通りに、面識のない被害者に対して報復代行をした」と供述しているという。この容疑者は報酬として80万ウォン(約8万6000円)相当の暗号資産を受け取ったとのことだ。

 軍浦市では先月24日午後11時30分ごろ、20代の男が集合住宅に侵入し、玄関ドアに赤いスプレーで落書きをした。男はさらに「ただじゃおかないぞ」などと書かれたビラ十数枚を貼り付けた。この男も60万ウォン(約6万4000円)相当の暗号資産を受け取る約束で犯行に及んだという。

 東国大警察司法学部のクァク・テギョン教授は「容疑者らは依頼人も被害者も知らない状態で『簡単なアルバイト』だと思ったのだろう。容疑者と依頼人、運営者、全てが処罰の対象だ」と指摘した。

平沢=キム・ウンジン記者

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